出来事と話題

日々のニュース、出来事からいろいろと考えてみましょう

原因は警備体制の問題ではなくSNSによる情報拡散と危機意識のない行動です 韓国群集事故

photo ゆきだまさん https://www.photo-ac.com/profile/1940769

10月だけで死者100名を超える群集事故が立て続けに3件も発生しました。

   1日 インドネシアサッカー場でサポーターがピッチに乱入、鎮圧しようと

    警察が催涙ガスを使用し場内はパニックとなり131人が死亡

 29日 ソウルの梨泰院でハロウィンを前に集まった群衆が狭い路地の坂の上に

    密集したことで転倒が連鎖し圧迫、呼吸困難などで156人が死亡

 30日 インドで補修工事を終えた吊り橋に加重制限の約4倍の人が乗り、

    支えるケーブルが切れて橋が崩壊、132人が死亡

 

上の3件とも発生の状況と、事故の最終的な引き金となった要因は異なりますが、

人が100人集まると、重量で中型トラック並みの6トンと、馬30頭分のエネルギー

があり、これが理性と秩序を失って暴走すると、とんでもない危険な状況と

なることが容易に想像できます。

 

過熱化しすぎたサッカーファンによる混乱は以前からも問題視されていました。

もし私たちがスタジアムで混乱に巻き込まれたらどうすれば良いでしょうか?

催涙ガスも行き過ぎとは思いますが、慌てて逃げようとせず、スタンドの一番

上段に避難してなるべく群集から離れて沈静化を待つのが最も安全です。

 

吊り橋は世界各地にあります。主に自然豊かな景勝地、観光地に多いです。

必ず重量または人数制限が決まっていますので、管理者や注意看板の指示には

必ず従って下さい。

軽率な行動はあなた一人の命の問題ではなく多くの他人を巻き込む事になります。

 

過去にはもっと大規模な事故もあります。

 1990年 イスラーム教徒がメッカへ巡礼に向かうトンネル内で群集事故

     1,426人死亡

 2015年 巡礼に集まっていたイスラーム教徒がメッカ郊外で群集事故

     2,181人以上死亡

 

群集事故 - Wikipedia

 

昨今、日本でも大きな問題となっている宗教やマインドコントロール

いかに私たち人間の冷静さ、理性、危機意識を麻痺させるか、これほど大きな

事例があるにも関わらず悲劇が繰り返されるのは、人類の進化と同時に増え続け

絶えることのないストレスや不安の裏返しとも言えます。

 

ソウル市内で発生した事故の真相とは何でしょうか。

ハロウィンというだけなら10万人もの人が同時刻に殺到する事は

なかったでしょう。

「これを事前に想定して十分な警備体制をとるべきだった」とメディアなどで

主張する人がいますが、全く的外れな後講釈です。

 

真相は、若者に人気のスターが「〇〇に来る」という情報がSNSを中心に

拡散したと言われています。

このような民間人の突発的、ゲリラ的な行動まで想定して事前に大規模な

警備体制準備することは不可能です。

従って今回の事故の主要因は、

 ① 有名人が突然、街なかに現れた

 ② その情報がSNSで拡散された

 ③ 拡散された情報を見た群衆が現場に殺到した

 

上のいずれも誰でも気軽にやってしまいそうですが、特にSNSの情報は1分以内に

1億人以上に拡散することも不可能ではないくらいの影響力を持っており、

少し前まで私たち人類が経験していなかった大事故が、まだまだ起きる可能性が

あります。

著名なアーティストのゲリラライブも今後は厳に慎んで頂きたいです。

私たち一人一人が事故の一端にならないよう危機意識を高めなければ

防げないのです。

 

事故の数時間前にも「群衆が過密化して危険な状態だ」と何件かの通報があった

ようですが、仮に100人の警察官がすぐに対応したとしても数万人もの群集を

安全に誘導できたかはかなり疑問です。

繰り返しますが、

SNSの情報拡散スピードよりも早く、警備体制を準備するのは不可能です。

 

今回ほど大規模ではなくても群集事故が起きてもおかしくない状況は

他にも無数にあります。

クリスマスイベント/セール、年末年始イベント/セール、初詣、花火大会

新店舗の開店セール、人気の新製品の売出しなど。

いずれも係員が誘導できている場合は安全ですが、ゲリライベントにSNSを見た

大勢が殺到するなど許容量を超えて人が押し合いになっていたら、

群集事故が起きる一歩手前だと思ってその場から離れた方が身のためです。

 

エスカレーターでも何度も人が雪崩れて死傷事故が起きています。

もしあなたの前に高齢者や大きな荷物を持った女性がいたら、広めに間隔を

空けて乗って下さい。

スムーズに降りられず立ち止まったり、まれに転倒する場合があります。

 

車の運転も同じですが、私たちがほんの一瞬でも危機意識を予見できて、

一歩引いた冷静な行動ができれば、防げる事故も多いと思います。

くれぐれもSNSを利用して不特定多数を誘導する言動は慎んで下さい。

その情報を見て突発的な行動を起こす人も、今回のような悲惨な事故を

何度でも繰り返す主要因となる人です。

技術でも経済でも日本のガラパゴス化が急加速 ECBが3会合連続のユーロ利上げ

photo「ガラパゴスウミイグアナ」旅先の写真家さん https://www.photo-ac.com/profile/1694262

つい先日、ドル円相場は一時152円/ドルにも迫る急上昇を見せ、

毎日のように円安、物価高のニュースで溢れ、私たち庶民の生活にも

多大な負担を強いられる状況が続いています。

この主な要因は、ウクライナ・ロシア情勢による資源、物資不足も深刻ですが

FRBによる相次ぐドルの利上げが、もはや異常なレベルに達しているのです。

 

さらにその要因は、新型コロナによる経済対策として大規模な金融緩和、

資金投入した副作用として急激なインフレを引き起こしてしまったのです。

本来これらの経済対策は、企業や商店の連鎖倒産や雇用の減少、賃金未払い

などを防ぎ、国民の生活の安定を図るセイフティネットとなるはずですが、

実際には日本でもアメリカでも新型コロナの影響で大量の生活破綻者が

生じる結果となりました。

 

一方で比較的余裕のあった中間層や富裕層が、この経済対策を上手く利用して

ビジネスや投資でより利益を伸ばし、思わぬ臨時ボーナスを得ました。

正にこれこそが「資本主義経済の限界説」を裏付ける典型的パターンで、

貧富の差が縮まることは無く、昨今のような事あるごとにますます差が

拡大し続けているのが現状です。

 

世界の急速なグローバル化によって、人も物資も資金も、自由に瞬時に

移動できるようになり、ビジネスでも研究開発でも私たちの消費生活でも

多大な恩恵を授かってはいるのですが、その代償として

感染病や戦争などに起因するネガティブな混乱も、瞬時に世界を覆い尽くす

時代になってしまったのです。

 

現在の資本主義経済の最大の問題は、世界が際限なく利益を追求し続ける反面、

混乱時にそれを抑制する「安定化装置」と「制動装置」が軽視され、

ほとんど機能していない点です。

私たちはブレーキの無い暴走特急に乗っているのと同じで、

これまでも世界恐慌リーマンショックなど大事故を繰り返している事は

歴史上でも明白です。

 

さて表題の件に話を戻しますが、昨今の異常なドル高に追随するように、

ECBもユーロの大幅利上げを決定しました。

これはドルに対するユーロの価値が「1」以下に下がってしまっては

ヨーロッパの経済にも国際的な信用にも悪影響が生じる、言わば

「台所事情」でもあるのですが、ここまでのドルに対する連動性を表して

いることは異例とも言えます。

 

ここからは私の個人的見解になりますが、ここまで急速に世界が通貨高に

走っているのは、ロシアに対する間接的な経済制裁に思えてなりません。

相対的にロシアのルーブルを弱体化させることで、国外からの物資の輸入が

抑制され、逆にロシアからの物資は輸入しないよう、これは既に国際社会が

連携して制裁がある程度の効果を上げています。

アメリカの思惑通りロシアは孤立無縁となり、いずれは自滅するという

シナリオです。

 

世界のこの動向を知ってか知らずか1ミリも付いて行けずに、

ロシアと同じ破滅への運命を辿っているのが私たちが暮らす日本です。

日本が足並みを揃えて「利上げ」を勇断できない限り、

まだまだ円高水準には戻りません。

日本が得意な小手先の為替介入をしたところで焼け石に水というヤツです。

 

もちろん利上げは住宅ローンの支払い増で国民に負担を強いることになりますが

増えた利息収入を財源として支援金として還元すれば簡単な話なのです。

ではなぜ日本がかたくなまでに利上げができないのか?

目先の心配事としては、これ以上、政権の支持率を下げたくないからですが、

それよりはるかに重大な問題は1千兆円を超える莫大な赤字国債です。

 

日本の財政は長期に渡る円高、デフレによって雪だるま式に膨らみ続ける

借金に苦しんできました。

今回はけして歓迎できないネガティブ要因による円安、インフレなのですが

莫大な借金に少しでも歯止めをかけるためにはワラにもすがるしかないのです。

ウクライナ情勢はいぜん深刻ですが、他人の心配をしている余裕なんて

まったく無くなってしまったのが日本の実態なのです。

 

岸田内閣も、主要な閣僚の辞任など早くもほころびが見え始めました。

核兵器廃絶とか人の話を聞くとか耳触りのいい言葉が並びますが、

そもそも何がやりたくて総理大臣になったのか、ビジョンが全く見えません。

前任の菅政権も短命に終わりましたが、携帯料金の値下げや不妊治療の

保険適用など誰の目にも見える形で一定の成果を出してくれました。

 

統一教会が仮に宗教法人資格を取り消されても、霊感商法や高額な献金

政治家とのゆ着が厳しく規制されても、日本が急速に復調する訳ではありません。

日本全体の問題の大きさに比べればごく一部の問題に過ぎないからです。

夢も希望も持てなくなった日本から1ミリも前進できていないのが実情です。

 

最近は富裕層だけではなく海外へ移住する若者も増えているようです。

美容師見習いで月給14万円だった女性が、渡米して間もなくスタイリストに

昇格して月収が80万円になったそうです。

生活費も約2倍になったそうですが、それでも生計面で悩む必要もないでしょう。

何らかの技術かノウハウと、多少のコミュニケーション力があれば

もはや日本に執着している事が最大のリスクとなりつつあります。

 

逆にこれまで日本に出稼ぎに来ていた外国人は稼げなくなりました。

長引く日本の少子化、さらにこれから日本の運命を背負って頂くはずの若者の

海外流出、さらに外国人労働者の減少とまさにトリプルパンチなのです。

世界中の主要な投資家の間では「成長が見込めない日本にだけは投資するな」

という合言葉が一般常識になっています。

それを知らないのは狭い井戸の中の世界しか見ていない私たち日本人だけです。

 

お読み頂いている皆さん、これらがどれほど深刻な末期症状で、

どれほど立て直しが困難な状況かご理解頂けるでしょうか?

人の話を聞く以前に、間もなく国際社会から取り残されつつある

ガラパゴス列島=日本」の壊滅的な状況を、まず客観的な目線で

見つめ直すことが第一歩ではないでしょうか。

 

お読み頂き有難うございます。

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核兵器を超える強大な抑止力 王や天皇の存在意義 エリザベス女王死去

photo バッキンガム宮殿 https://www.photo-ac.com/profile/1006558

つい先日、在位70周年を迎えたエリザベス2世女王が亡くなられました。

遠い異国の、私には何のご縁も無いお方ではありましたが、

なぜか日本国内の要人よりも親近感を感じると言いますか、世界の希望?

のような存在と思っていました。

どうやらそれは私だけではなかったようで、世界中で大きなニュースとなり

多くの献花や弔意が寄せられています。

 

多くの方が語るまさに「母」のように、大きな翼で私たちの世界を

守ってくれていたのかも知れません。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

70年もの長い年月にはいろいろな変動や事件、苦難もありました。

一時、女王は国民とは一定の「距離感」を保ち、「閉鎖的」と非難された

時期もありました。

 

ですが後半生では方針を一転。

国民に対して度々メッセージを寄せたり、宮殿のバルコニーで惜しみなく

笑顔を見せてくれるようになりました。

英国内だけではなく、海外の要人とも積極的に会話を交わし、寛大で優和な

お人柄が外交面でも大きな貢献をされたことは言うまでもありません。

 

私もウィキペディアで改めて勉強し直したことですが、

女王は英国の君主であるだけではなく、生前までなんと50か国以上もの

連邦国の王とされていたのです。

もちろん各国とも独立した主権国家ですので、法律で君主制を廃止にすれば

例えばパキスタンのように女王はすぐに王ではなくなるのです。

 

エリザベス2世 - Wikipedia

 

少なくともこれまで途絶えることなく50か国以上の国が連邦の絆を保っていた、

私はこの意味を、深く考えさせられることになったのです。

もちろん女王が、日本の天皇のような外交上の「象徴」としての意味合いもある

と思いますが、一方で同連邦内で大きな戦乱が起きなかったことも事実です。

 

「太平洋戦争後に即位されたので時期が良かった」という

見方をされる方もいるでしょう。

ですがそれから10年や20年のお話ではありません。

70年という年月はけして偶然の産物ではないと、せんえつながら

私は断言させて頂きたいと思います。

 

つい近年まで「世界の平和は核兵器による抑止力によって保たれている」

と言われていました。

それが現在はどうでしょう。

いつ核の発射ボタンが押されても不思議ではありません。

私たち人類は日々、緊張と戦乱の真っただ中に置かれているのです。

 

こうなると、核兵器が「抑止力」だと心底、思っている人はさすがに

もういないでしょう。

所詮、「もろ刃の剣」だったのです。

以前の記事にも書きましたが、国連が機能していないことも

現在は、証明された結果となっています。

 

君主を持たないアメリカのような完全民主主義の国は

国政運営では「合理的」と言えますが、近年では、果たして民主主義の

拡大が本当に世界に平和をもたらすのか?

民主主義国が、主義の異なる少数派の国々を駆逐することになったら

それが本当の民主主義と言えるのか?疑問視する世論も高まっています。

 

選挙制度は人類最大の発明とも言えるかも知れませんが、

大昔には有りませんでした。

集落のような小規模な社会の多くは、長老(最年長者)を長(おさ)とし、

次の年長者へ引き継がれ、それでも十分、平和な時代もあったのです。

選挙制度の時代になると、激化し過ぎた得票争いによって不正やゆ着などの

新たな問題や、分断、対立を生み出すようになりました。

 

この世界が平和になるために本当に必要なものとは何でしょうか。

エリザベス女王が人類にもたらしたものとは何でしょうか。

女王の笑顔、握手、気さくな会話、チャーミングとも思える豊かな人間性

女王と一度でも面会した要人は「女王を失望させるような事は出来ないな」

と誰もが感じたはずです。

 

太古から、世界の権力者の多くはまだまだ男性です。

その結果、世界は絶えない戦乱と、地球環境の深刻な危機に迫られています。

ひじょうに乱暴な言い方で申し訳ありませんが、ろくな世界になっていません!

 

筆者の私が男性を代表する訳ではけしてありませんが、男性に「慈悲」や

「博愛」が無いのかと言えば、けしてそんな事はありません。

女性と異なるのは、家族や自国民を守ろうとする男性の本能が強く働き過ぎて

しばしば異常な暴走を起こしている点です。

 

「対立している隣国や連合軍から攻撃されるのではないか」とネガティブな妄想

をどんどん膨らませて、そのストレスが耐えられなくなって戦争を始めてしまう。

男性権力者に多くありがちな暴走パターンです。

幼少期のトラウマにいつまでも捕らわれて、大人になってそのストレスの反動で

事件や争いを起こすのも犯罪者に多く見られる特徴です。

 

ストレスは私たちの日々の生活の中にもありますが、一定の限度を超えると

言葉使いが攻撃的になったり、物に当たったりはよくある事です。

ですが相手に対して物理的な危害を加えるなど、実はトラウマやストレスに弱く

すぐに短絡的、破滅的衝動を起こしやすいのは男性に多い特徴です。

もしもそんな権力者が核のボタンを握っていたら世界はどうなってしまうのか?

と、またネガティブな妄想が膨らんでしまいます。

 

私たち人類は偉大な女王から多くを学び、現代の民主主義からさらに進化、

発展して行けるのでしょうか。

私自身がエリザベス女王の在位中にこの世に産まれたこと、

同じ時代を生きられたことを本当に幸運に思います。

縮小衰退して行く社会や企業の中で必ず起こる悲劇の連鎖 安倍元首相銃撃事件

photo https://www.photo-ac.com/profile/2548158

これまで、政府や要人の言動や不祥事について度々、否定的な意見を

このブログにも書いてきましたが、今回「言論」とはまったく次元の異なる

強硬凶悪な手段によって、言論の舞台に立つ権利さえ永遠に奪われる結果と

なってしまいました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

またこれまで「海外で起きた事はいつ日本で起きてもおかしくない」

「日本の安全神話はすでに崩壊している」と毎日のように肝に銘じていた

つもりでいましたが、今回の事件があまりにも唐突で、あまりにもショックで

この困難な社会についてもう一度、一から考え直さなければならないと

強く感じました。

 

歴代一位となった長期政権ですから数え切れないほどの激しい論戦や

党内外との対立があったことも当然です。

時にはスキャンダラスな要因によって不信を生んだことも否定できません。

それでも困難極まりないこの日本社会に立ち向かい、けん引し続けた

成果と実績は、差し引いても余りある稀有な功績者として日本の歴史から

消えることはないでしょう。

 

「政治家」という職業が、常に対立と不信を生むことを必然として、

それでも恐れずに最前線に身を置き続けなければならない「命がけの職業」

であることを、私たちは今一度、認識し直すべきではないでしょうか。

不毛なバッシングによって一歩たりとも踏み止まっている暇などないのです。

 

今後どんなに要人警護や防犯技術が向上したとしても、刃物、銃器、爆発物

といった凶器を廃絶することは不可能でしょう。

入手方法や密造技術も同等かそれ以上に巧妙化しているからです。

 

縮小衰退して行く私たちの暮らす日本社会では、今後も想像もできない

ほどの不安、ストレス、悲劇に襲われる可能性があります。

小さな市町村単位でも、民間企業内でも同じです。

今、平穏な暮らしを送っている皆さんにも「変化」の時が来るかも知れません。

 

私のイメージはこうです。

先に行くほどテーパー状に道幅が狭められた出口に向かって

100個ほどの生玉子を押し出そうとする時、その中の殻の弱い玉子は

三方からの圧力によって割れ、崩壊します。

一つだけではありません。

一つ目が割れた衝撃によってさらに次に弱い玉子が割れ、終わりなく

ストレスと崩壊の連鎖が続くのです。

 

近い将来、子供も大人も高齢者も、夢も希望も持てなくなる

この日本社会で、これから私たちは何を目指し、

どっちへ足を向けて歩んで行けば良いのでしょうか。

社会の正常化と日本の再発展に向けて、せめてどこに行けば前向きな

話し合いが出来るのかさえ、政治家にも分からなくなっているのが現状です。

一見安全そうな観光船も冷水上では絶叫アトラクションと変わらない命がけの遊び 知床観光船事故

photo 月光に照らされる湖 https://pictkan.com/

突然、冷水に投げ出されて意識が薄れていく時、どんなに無念だったでしょう。

もしかしたら人生を振り返る時間も余裕も無かったかも知れません。

お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。

また、ご親族の心中を思うと言葉も見つかりません。

心よりお見舞い申し上げます。

 

事故の原因が運航会社「知床遊覧船」のずさん過ぎる安全管理にあったことは

言うまでもありませんが、お読み頂いている皆様にどうかお願いです。

このような理不尽極まりない事故がどうすれば二度と起きなくなるか、

真剣に、リアルに考えて頂きたいのです、そのためのブログです。

桂田社長がどんなに重く処罰されても、皆さんがどんなにバッシングしても、

次に起きる事故は、どこにリスクが潜んでいるか判らないのです。

 

ちなみに私は高所恐怖症もあって絶叫アトラクションには乗りません。

バンジージャンプもクライミングもパラグライダーもダイビングも

スカイダイビングも一生やりたくありません。

どれも稀にですが死亡事故が起きており、ほんのささいなトラブルでも

命をリスクにさらす遊びを選ぶくらいなら、他にも楽しい遊びは

いくらでもあるからです。

 

ですが安全そうに見える観光船や遊覧船も水温しだいでは

「命がけの遊び」となることを今回の事故で思い知らされたのです。

当然ですが同じ業界にとっては乗客が減って大打撃となるでしょう。

ですのでなおさら同業他社が声を大にして、不備、欠陥だらけの

KAZUⅠの出航を何としても止めて欲しかった。

今そう言ったところで起きてしまっては遅いのです。

 

これから暖かくなると川辺や海でレジャーが盛んになる時期ですが

ここでも毎年のように事故で亡くなる方がいます。

もし私が酒に酔った状態で水に入ろうとしていたら、

隣のあなたが「危ない、止めろ」と言って下さい。

大の大人が他人に注意されるのは恥ずかしいことです。

逆切れする人もいるかも知れません。

でもそのたった一言で一人の命を救ってもらえるのです。

 

一年ほど前の事ですが、私のすぐ前を走っていたバイクの後ろタイヤが

白っぽく見えたので「何だろう??」と目が留まりました。

信号で止まったので良く見たらタイヤが限界以上に擦り減って

下地の布が丸出し、バースト寸前だったのです。

走行中にバーストしたら、スローパンクチャーとは違うので一瞬で

転倒事故になることをご本人は知らないのです!

さらに後続車の私がひいてしまうかも知れません。

 

考える間もなく私は「タイヤ替えないと危ないよ、事故っちゃうよ」と

声をかけたら「そうなんですよね、大丈夫です!」と明るく

走り去ってしまいました。

その後「彼女はどこかで事故っているんじゃないか、大怪我でもしていたら

彼女の人生はどう変わってしまうのか、もう少し説得するべきじゃ

なかったのか」と何度も後悔する結果になりました。

もし私がしつこくて逆切れされても、ほんのちっぽけな事じゃないですか。

 

話を戻しますが、これまでも人為的な要因で大規模な被害となった事故は

数え切れません。

 1912年 客船タイタニック号沈没 死者1,490名以上 無謀な高速運転 危機管理欠落

 1982年 ホテルニュージャパン火災 死者33名 防火管理の欠落

 1985年 日本航空123便墜落 死者520名 機体の修理不良 整備不良

 1999年 東海村JCO臨界事故 死者2名被爆者668名 極度に簡略化された作業

 2001年 明石花火大会歩道橋事故 死者11名 警察、警備会社の誘導不良

 2001年 歌舞伎町ビル火災 死者44名 報知機機能せず 避難経路不整備

 2005年 JR福知山線脱線事故 死者107名 劣悪な労働環境 速度超過

 2011年 福島第一原発事故 INES事象レベル:7 非常用電源など危機管理欠落

 2016年 軽井沢スキーバス転落事故 死者15名 運転手の健康管理の欠落

 2021年 熱海市伊豆山土石流災害 死者26名 増大し続けた盛土や廃棄物

 

どの事故を見ても誰かがどこかで「これは危ない!大変な事が起きる」と

声を上げてくれたら違う結果になっていたかも知れません。

発生まで誰一人、気が付かなかったはずはありません。

私たちの国、日本は民主主義で、発言の自由があるはずです。

ロシアのような危険な思想を持つ指導者に洗脳される国ではないはずです。

 

今後はこんな時こそSNSをフル活用するべきではないでしょうか?

事故が起きる前に、一人でも多くの方が危険性を指摘し、声を上げて

頂ければ、いつかは違う結果に結び付く日が来ると思うのです。

 

知床遊覧船の管理当局にあたる国土交通省北海道運輸局のチェック体制も

運航事業者が作成する安全管理規定も何の役にも立ちませんでした。

抜け穴だらけのザルだったと言わざるを得ません。

起きた結果が余りにも重大で、永遠に許されるべきではありません。

 

運営上の法規制も至急、抜本的な再整備が行われると思いますが、

少なくとも出航前には無線機の通話に問題がないことをテストし

必須条件とすることです。

また同程度の観光船が3隻以上、出航できることも必須条件とするのです。

1隻にトラブルが生じても他の2隻が救助に向かうことができます。

1隻が岸に近づいている時は岩礁接触するリスクがあるので

他の2隻は離れて待機、重複事故を防ぎます。

 

ハード面(船体)での安全装備もまだまだ改善の余地はあると思います。

現状、遠洋に出ない小型船舶には救命ボートの搭載義務はありませんが、

今回の事故でその重要性を再認識することになりました。

空旅客機から緊急脱出する際はガス圧式のスロープを数秒で展開できます。

これと同じ仕組みの「救命いかだ」ならコンパクトに収納、搭載が可能です。

また救助されるまでの体温低下を防ぐアルミシート、夜間や悪天候でも

救助隊に発見されやすいよう発信機、点滅発光器も必須です。

 

また航空機はフライトレコーダー、ボイスレコーダーが事故の原因究明に

欠かせない装備ですし、自動車にもドライブレコーダーが普及していますので

小型船舶に搭載できない理由はありません。

もう技術がどうのコストがどうのと言い訳できる時代ではないのです。

 

私たちの国、日本はかつて戦争という最大の過ちを犯しましたが

そこから学び、幸いにも「けして戦争を起こしてはいけない」という

国民意識は深く根付いています。

近年、技術でも経済でもどんどんと諸外国に追い付き追い越されつつ

ありますが、「同じ過ちをけして繰り返さない」これこそが私たち

日本人が誇る最大のアイデンティティではないでしょうか?

 

群集心理や同調圧力に飲み込まれずに「こんな間違いを続けていては

いけない」と一人でも多くの方が声を上げられる勇気のたね火を、

軽薄なバッシングなどでけして吹き消さないでください。

 

お読み頂き有難うございます。

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日経平均株価もNYダウもまさかのV字回復 ウクライナ停戦交渉

graphic 日経平均株価 https://www.nikkei.com/markets/kabu/

仲裁国のトルコがひと肌脱いでくれたお蔭で

ウクライナ対ロシアによる停戦交渉がおこなわれ、

どのメディアでも「一定の進展があった」と報じています。

これが本当に戦争の終わりの始まりになるのかはまだまだ知り得ませんが

世界では概ね「終戦」に向けた期待感、気運が高まりつつあるようです。

 

それにしても、一時は「どうなってしまうのか??」と私も含めて

心配された方も多いと思います。

現に、ロシア株を筆頭に世界中の株価が暴落しました。

ところが意外にも侵攻から約一か月で停戦交渉に至りました。

 

これは一言で言ってしまえば、やはりプーチン大統領

あまりにも稚拙で短絡的な計画だったと言わざるを得ません。

圧倒的に不利と言われていたウクライナ軍が思いのほか粘り強く対抗し

世界中からの支援もあり、そもそも何のための戦争なのか解らない

ロシア軍の戦意を低下させたのです。

 

前回の記事で「金字塔」と表現したのは正にこのことです。

プーチン大統領がもっとも重視している「ウクライナの中立化」

NATOに加盟しない)についてはゼレンスキー大統領も歩み寄りの

姿勢ではありますが、果たしてそれがロシアにとって

実質的にどれだけの国益をもたらすのでしょうか?

 

ウクライナNATOに加盟したらアメリカの戦略兵器で脅される

ことになる」というネガティブな発想から生じた問題であって

実質的な国益ではなく、そもそも「気分の問題」だったのです。

 

前回から繰り返しになってしまいますが、

ロシアは寒冷地という根本的な悪条件と真正面から向き合って

国民の負担を軽減できない限り今後の発展もありません。

近道も無ければ、小手先で凶器を振り回しているようでは

金字塔どころではありません。

プーチン大統領は数千人とも言われる犠牲者をもたらした稀有な

「極悪人」として世界の歴史に汚名を残す結果になりました。

 

社会主義も全てが悪い面ばかりとは言い切れませんが、しばしば

このような常軌を逸した独裁政権が生まれ、民意からかけ離れた

暴走臨界事故を繰り返していることは、長い歴史上からも明らかです。

 

プーチン大統領のような、ネガティブな発想から生じた問題を

ネガティブな手段を用いて回避しようとするタイプの人は、

実はお読み頂いているあなたの周りにも無数に存在しています。

 

社会が高度に複雑になればなるほど同時に将来の不安も増え続け、

「何とかしてこのストレスから逃れたい」という心理が必然的に生まれ、

しばしばパワハラや幼児虐待や違法薬物などに姿を変えて表面化するのです。

私たち現代人は、そのストレスを暴走させないように上手く付き合いながら

一生、生きて行くことが宿命なのです。

 

それを十分に理解したうえで、強い意志でポジティブな思考を持ち続け

られた人が、歴史に名を残すような偉業を成し遂げているのです。

日々の生活とストレスに追われて、なかなか「ポジティブ領域」に

到達できないのが私たち庶民とも言えます。

 

さて、今日お話ししたいのは表題のとおり経済動向についてです。

つい今月上旬までは世界中で株価が暴落一色でした。

私も投資を副業としている端くれとしては

「あーァ、これで早くても一年は塩漬けだな」と腹をくくっていました。

(塩漬けとは投資している株、投資信託、為替、仮想通貨などが

買値を下回って売ることも出来ない状態のことです)

投資家にとっては戦争か巨大隕石かというくらい最悪の下げ要因だからです。

 

ところがロシア軍の苦戦が報じられ始めると、あっという間に

元の水準近くまで戻ってきました、文字通りのV字回復です。

このまま終戦になって株価が上昇し続けるかはまったく分かりませんが、

現時点でNYダウのチャート(株価の値動きを表したグラフ)を見る限り

2年前のコロナ(ウイルス)ショックによる暴落に比べたら

まったくもって軽度であることが解ります。

皆さん、これはなぜだと思いますか?

 

私が想像した投資家心理とシナリオはこうです。

「そもそもプーチン大統領の戦略が短絡的で、明確な意義もないので

世界から孤立し、早い段階で失敗に終わると予想できた。

(現に一番の頼りの中国も付かず離れずの立場)

仮に戦争が長引き本格化しても、一部を除く世界中から攻撃を受けて

独裁者プーチンは潰される。

長らく続いていた社会主義と民主主義の勢力争いは一気に後者有利に傾き

今後の中国の暴走を抑止する効果にもなる。」

 

これからの世界規模での経済発展についても、様々な環境問題への

取り組みについてもすべて、世界が平和であることが大前提なのです。

株価の動きを見ていれば、それが一目瞭然というわけです。

 

「投資家」というと、あまり良い印象をお持ちでない方もいると思います。

つい先日もSMBC日興証券の組織的な不正取引事件が発覚しました。

ですが私たちが日々、電気、ガス、水道を不自由なく使えて、仕事ができて

ご飯を食べられるのもすべてが経済活動の一環で、その経済の根幹を

支えているのが「投資資金」であることは知っておいて下さいね。

誰よりも平和を切望し「これからもっと素晴らしい世界になる」という

ポジティブな思考を根源として私たちの穏やかな生活は成り立っています。

 

日経平均株価NYダウに負けない勢いで急反発しました。

ですがこれは日本政府の介入もあったようで、これまでの円安傾向に増して

さらに円安を加速させる操作が行われました。

 

自動車メーカーなどの輸出産業にとっては爆進爆益になりますが、逆に

ますます生活物価が上昇する私たち庶民はいったいどうなるのでしょうか!

日本自動車工業会の豊田会長も「都合の良い時だけ輸出産業を利用するな!」

と苦笑しているかも知れませんね。

 

ウイルス、戦争、急激な物価高、株価を暴落させそうな要因が勢揃い

ですので市場介入も政府の苦肉の策なのでしょう。

感染者の増加も、物価高も、株価の急落もすべて内閣支持率に悪影響と

なるからです。

これも言い方を変えれば、ネガティブな心配事を、自らの手で円の価値を

下げるというネガティブで小手先の手段で逃げ出そうとしている典型例です。

 

今さら言うまでもありませんが、日本が抱える最も重大かつ根本的な問題は

少子高齢化による人口減少です。

日本政府がこれに真正面から向き合って、ポジティブな計画に基づいた

政策に方向転換できない限り、いずれプーチン政権と大して変わらない

ネガティブな運命を辿ることになりますよ。

 

ロシアに比べれば、はるかに温暖で、莫大な海洋資源にも恵まれた国が

私たちが暮らす日本ですが、残念ながら優秀な船頭には恵まれずに

ゆっくりと、確実に沈みゆく途中にあります。

お読みいただいている皆さん、有難うございます。

「その時」の準備はできていますか?

 

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かつての指導者たちのような歴史に名を残す金字塔を打ち立てるのか?プーチン大統領の思惑とは

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photo https://free-designer.net/

ロシア初代エリツィン大統領を初めとして、その後の歴代大統領を

時系列にしました。

 ボリス・エリツィン/1991~1999/8年+174日

 ウラジーミル・プーチン/2000~2008/8年+128日

 ドミートリー・メドヴェージェフ/2008~2012/4年+0日

 ウラジーミル・プーチン/2012~2024(任期終了予定)/9年 + 294日(現在)

 ロシア連邦大統領 - Wikipedia

 

上の通りプーチン大統領の任期は第二代と第四代を合わせて

すでに18年を超えています。

近年のロシアを形成しているのはプーチン独裁政権と言っても

過言ではないでしょう。

強引に法改正してさらに任期を永続させることも不可能とは言い切れません。

 

ここまで来ますと、歴史上、著名な指導者、権力者たちがそうだったように

「誰も出来なかったような偉業を成し遂げて歴史に名を残したい」と

考えてしまうのが人間の性(さが)というものです。

その際によく象徴とされるのが「金字塔」です。

どれも実用上どうしても必要だったわけではなく、指導者、権力者が

歴史に自分の名を植え付けるための言わば「記念碑」です。

 

「記念碑」は世界中に存在します。

ピラミッドに関しては、庶民の生活を支える重要な公共事業だった

など諸説ありますが、東京都庁舎に関しては、建設当時

国内1、2の高さを競うツインタワーで凝りに凝ったデザイン、

都民の血税を注ぎ込んでまでこんな物が必要だったのか?

平和過ぎる日本の象徴とも言えます。

 

話を戻しますが、プーチン大統領が思い描いている金字塔とは何でしょうか?

国土の大半が寒冷地ですので南方向へ領土を拡大することでしょうか。

アメリカや中国などの大国と肩を並べる地位を維持することでしょうか。

 

当面の課題は、ウクライナの反ロシア派のゼレンスキー政権を打倒して

親ロシア派政権に交代させるというシナリオです。

もしこのまま反ロシア派が台頭すれば、ウクライナNATOに加盟する

ことはもはや時間の問題で、すなわち同加盟国の米軍の戦略兵器が

モスクワの目と鼻の先にまで迫ってくることを意味し、

これだけは何としても避けなければならないのです。

 

ウクライナとしても簡単にはNATOに加盟するわけにもいきません。

NATO対ロシアの戦争になれば、最前線であるウクライナ

真っ先に壊滅することになるからです。

日本と韓国がアメリカの軍事同盟国であることが

中国に対しても大きなストレスとなっていることは間違いありません。

もし米中戦争が始まれば、間違いなく日本と韓国は前線基地にされる訳です。

 

これらも含めて、最近始まったことではありませんが

民主主義国連合と、社会主義国連合の勢力争いの歴史上に

一つの節目を迎えているのが現在の状況と言えます。

 

「民主主義こそが世界の平和と安定の根幹だ」と主張する

アメリカを始めとする民主連合の思惑は、社会連合を一歩たりとも

前進拡大させないことです。

 

一方、社会連合は、周辺国にこれ以上、アメリカの軍事力を

近付けさせるわけにはいきません。

事あるごとにアメリカ勢力を優位に立たせることになるからです。

 

もし社会主義勢力が急拡大しても、私自身はその支配下

生活していけるとはまったく思えませんし、どこかの民主主義国へ

逃げ出すことになるでしょう。

 

ですがアメリカ勢力が安泰とも私には思えないのです。

結局のところ「武力」による「統治」、「武力」による「平和」は

双方いずれにとっても限界があるのです。

統治と平和の代償として必ずストレスを生じさせ、しばしば中東のような

摩擦を生むことになり、いつまで続けても世界の安定には到達できません。

そのための手段が根本的に間違っているからです。

 

ロシアを取り巻く環境も多難と言えるでしょう。

広大な国土とそれなりの人口、それなりの経済発展を認めることはできますが

そのほとんどが石油やガスなど天然資源の輸出に依存したもので、

これから世界で脱炭素化が進んで需要が減少したら

ロケットか核兵器を売るくらいしか有力な産業もありません。

高緯度の寒冷地ですので農作や牧畜も有利とは言えません。

 

私がもしロシアの大統領だったら、主要な都市部だけでも

透明なポリカーボネートの屋根で覆ってしまいますね。

極力、化石燃料に依存せずに、ビニールハウスのような

温暖で過ごしやすい環境に変えるのです。

もちろん農業にも有効です。

 

プーチン大統領にも壮大なビジョンがあるのかも知れませんが、

「寒冷地」という根本的な悪条件に真正面から向き合い、国民の負担を

軽減できない限り国全体の基礎体力の強化も今後の発展もないでしょう。

だからと言って中国も含めた社会主義国がこれ以上、勢力を伸ばすことも

民主主義に慣れ親しんだ私たちにとっては恐怖を感じてしまいますね。

 

やはりいつかは世界が民主化されるべきなのでしょうか。

「武力」に頼らない新しい方法でそれが実現できれば、

また新しい世界が見えてくるのでしょう。

 

お読み頂き有難うございます。

ウクライナ、ロシア情勢について、

進展があればまた続報記事を書きたいと思います。

人類の英知も最先端科学もはるかに及ばない自然の驚異のメカニズム トンガ沖海底火山と衝撃波と津波

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photo https://www.youtube.com/watch?v=PgC_u0rYTLI

まだ犠牲者についての情報が出ていないので、ひとまずはホッと

していますが、近年、数年に一度は「想定外」の大規模な自然災害が

起きることが、もはや「公然の事実」となってきました。

幸い昨日の被害に遭わなかった方も、ウカウカとはしていられませんね。

 

昨日、私は休日でしたので、夕方からお酒をたしなみ気分よくしていた

ところ、突然、酔いも覚めるような信じられないニュースが

お店のテレビに流れ始めたのです。

はるか遠いトンガで? 大規模な噴火?? 津波???

 

当初、気象庁は「わずかな潮位変化はあるが被害の心配はない」

と発表しましたので、またまた気分よく眠りに就いたのですが、

熟睡中の深夜に今度はスマホからのけたたましい警報音で

スッ飛び起きたのです!

 

すぐにテレビを点けてNHKを見たら!

日本全域に津波注意報、一部は警報になっています。

そして最大の衝撃は「すでに到達か」と書いてるじゃないですか!!

 

いやいやいや、ちょっと待って下さいよ。

日本はつい近年、大津波によって多数の犠牲者を出したばかりなのに

到達してから警報が鳴っても意味ないでしょ!!

人命に関わるような大きさではなかったのが不幸中の幸いでした。

 

今日のニュースを見てようやく理解できました。

通常の「津波」ではなく大規模な噴火、爆発時の「衝撃波」

または「空振」による海面上昇であると。

さらに、これほど大規模なケースは過去に記録が無いとも。

 

昨夜は私はイージーにもこう思ってしまいました。

気象庁さん、頼みますよ!しっかりして下さい!」と。

ですが訂正いたします。

今回こそ超激レアケースであり責めるのは「酷」というものです。

いつもお世話になっております、有難うございます。

 

近年の人類が誇る最先端科学を持ってしても

まだまだ自然のメカニズムは計り知れないということです。

「おごり高ぶるなかれ、人類ども」とまるで天地が諭すように。

 

今後も広い太平洋のどこで巨大地震や噴火が起きるか分かりませんが

それらによる津波や潮位変化がたとえ数十センチ程度でも

日本の沿岸に到達した時に何倍もの高波になって襲い掛かる特定の

「地域」を、あらかじめ把握し警戒することは可能です。

間口が南から東に向いている湾や入江です。

お住いの方も良くご存じでしょうけど、一応あげてみました。

 

岩手県東岸(リアス式海岸

・宮城、福島、茨城、千葉県の南東岸(3.11でも大きな被害となった)

・神奈川県南岸(逗子から湯河原まで)

静岡県伊豆、下田、沼津、富士、静岡市

・愛知県田原市(大きな湾の入り口)

・三重、和歌山、徳島、高知、大分、宮崎県南岸(小さな入江が多数)

・鹿児島県志布志とその他の湾、入江

沖縄県南東岸(湾、入江が多数)

 

ここからは恒例の脱線トークになってしまいますがすみません。

これまでも雲仙普賢岳やイタリアのポンペイなど、火山活動によって

犠牲となった方は少なくありません。

脳を巨大化し、天敵から逃れて繁栄を極めた私たち人類にとっても

突然の噴火や巨大地震は脅威でしかありません。

 

ですが何らかの地球環境の変動によって火山活動が停滞してしまったら

私たちにとってさらにとんでもない脅威が襲い掛かる事を

ご存じでしょうか?

温暖化で局地の氷の溶け出しによる海面上昇など比にもならないほどの

大洪水が起きるかも知れません。

 

噴火した溶岩が冷え固まって、徐々に風化して小石、砂粒、土となり

やがて雨や浸食によって海へ流れ落ちます。

何億年も昔から毎日、世界のどこかで膨大な量の土砂が

海を埋め尽くそうとしているのです。

ではなぜ近年まで一定の海面位置を保ち続ける事が出来ているのでしょう?

そうです、火山活動と地殻変動が土砂を陸上へと押し戻しているからです。

 

増え過ぎた人類は世界中のありとあらゆる環境に適応し、

地表を埋め尽くそうとしていますが、ダイナミックな地球の活動を

十分、理解したうえで、常に最適な距離感とリスペクトを保ちながら

共存して行かなければ「おごれる者は久しからず」いずれ安住の地を

失うことになるのです。

 

それにしても今日はいろいろあり過ぎて大変な一日でしたね、

共通一次受験生のみなさんお疲れ様です!

まさかの津波警報で電車は止まるわ、意味不明な無差別刺傷事件で

「またか、ハァ」とため息が出ることが増えてしまいました。

どうか皆様、渦巻くストレスに押し潰されずに明るい明日を目指して

それぞれのペースで頑張って行きましょう!

 

お読み頂き有難うございます。

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過密都市が生む防災の限界とストレスの高速増殖炉 大阪ビル放火事件

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photo Google マップ

令和に入りここ3年で、凶悪、悲惨きわまりない事件が、

一定の周期で繰り返されるようになりました。

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り致します。

 

以前、アメリカの自由主義が銃犯罪を蔓延させているという趣旨の記事を

書きましたが、日本でもガソリンやライター用オイル、キャンプ用燃料を

悪用すれば、銃と同等かそれ以上の殺傷能力を持った「凶器」である事を、

私たちに十二分に知らしめる事件となってしまいました。

「日本は銃規制が厳くてテロも少ないから安全だ」という神話は

完全に崩壊しました。

 

ガソリンを携行缶で購入する際に身分証明書の提示と使用目的を

明確にする法改正が行われましたが、まったく意味のない机上の空論で

あったことがこれで証明されました。

容疑者は10リットルものガソリンを何の苦もなく手に入れたのです。

ちなみに、各種の燃料は通販でも誰でも簡単に購入できます。

ごく一部の異常者のために、これらの販売まで全面的に規制できるかは

現実的には全く考えられません。

 

次に防災面での対策について考えてみましょう。

火災現場となったビルは、正に近年、問題視されている避難経路が一つ、

スプリンクラーもない小規模ないわゆる「ペンシルビル」です。

これらがすぐに最新の防災基準を満たす中規模以上のビルに

建替えられる訳もありません。

 

スプリンクラーの追加設置は不可能ではないかも知れませんが、恐らく

テナント賃料の数か月分にもなる費用を一体だれが負担するのでしょう。

ビル側が負担するにしても、借り手がなるべく安いテナントを

優先して選ぶのが普通ですので普及するとは考えられません。

 

ここが日本の難しい所で、反対意見が出れば強制はできません。

「現金支給かクーポンか」の問題と同じ「もう好きなようにやって」

と最後は現場任せになって終わりです。

 

非常階段の増設はどうでしょう。

小規模なテナントビルは東京、大阪のような極度の過密都市に

星の数ほど存在し、ビルの間に人1人が入れる隙間さえありません。

何十年先になるか分かりませんが、未来の都市は隣接するビルが

ブリッジや空中デッキで連結した構造に変わっているでしょう。

 

結局のところ現実的には消火器の増設くらいしかありません。

小型の消火器をキッチン、トイレのような小スペースにも、

大きなスペースには複数設置するのです。

炎にボールを投げ込むだけの誰にでも使えるタイプもあります。

 

そして私が最も注視しているのが容疑者の「動機」ですが、

意識不明の重体となっており供述は得られていません。

下の記事では容疑者の勤務先などの様子が伺えます。

 

要点をまとめますと、

・腕の良い板金職人、後輩からも信頼される存在だった

・人から意見を言われると反発するなどキレやすいタイプ

・離婚してから仕事を休みがちになり離職

・長男(25)と口論になった末、殺人未遂で逮捕される

・普段は「いい人」酒を飲むと「うまくいかないことばかり」と荒れる

心療内科に通院したが改善せず

 

以前から異常な衝動、言動、攻撃性があったことが読み取れますが、

たった一つの失敗がきっかけで、こんな自暴自棄の精神状態に陥る

可能性は誰にでもあります。

自分は大丈夫でも、また似たような事件やトラブルに巻き込まれる

可能性も十分あり、現代のストレス社会に生きる私たちにとって

けして人事ではありません。

365日、緊張感の中でけして気を緩めることなく過ごさなければ

ならない時代になってしまったのです。

 

特に大阪市内は極度の過密によるストレス環境と言えます。

上の写真を見て下さい、周辺には山林も多いですが、

比較的平坦地のある兵庫県滋賀県などと比べても限られたスペース

いかに人口が密集しているかが一目でお解り頂けるでしょう。

感染拡大、満員電車、交通渋滞、事故、住居費の高騰、対人トラブル、

ストレスが絶えることがありません。

 

大阪人にはお笑いと、ご近所さんも見知らぬ人も皆、友だち的な独特の

文化があり、これが過密ストレスの緩和にも役立っているのですが、

必ずしも全ての人に当てはまる訳ではありません。

人とは一定の距離を保ちたいタイプの人は必ず一定の割合で存在します。

生まれ育った環境が皆さんにとって必ずしもベスト環境ではありません。

 

住み慣れた土地を離れることは誰しも不安が伴うことですが、

人間は本来、新しい環境に適応しようとする社会的本能を生まれ持っていて

ストレス環境に耐え続けるよりも、持てる能力を発揮している時が

健全かつ充実した状態であると言えます。

私たちが旅行に行きたくなるのも同じかも知れません。

私も移り住んだ現在の環境がもっとも合っていると思えるようになりました。

 

さらに付け加えますと、皆さんが今、働いている環境が必ずしも

あなたのパフォーマンスを最大に発揮できる環境とは限りません。

また今、交友している友人、知人もあなたのパフォーマンスや人間性

必ずしも向上してくれる存在とは限りません。

「どんな問題でも努力すれば克服できる」と意気込んでも

かえって悪い結果に行きついて、限りある時間やエネルギーを

消費してしまうことも多いのが現実社会です。

 

「日々ストレスが増えている、将来への希望が持てない」と感じる方は、

その気になれば住居だけではなく職場環境や時には人間関係も変える事も

出来るという事を、少し考えてみるだけでもお勧めいたします。

 

お読み頂き有難うございます。

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「リメンバー・パールハーバー」私たち日本人こそけして忘れないで下さい 真珠湾攻撃から80年

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photo 撃破された戦艦アリゾナ https://www.youtube.com/watch?v=8sxzcXP2O8c

毎年恒例となっていますが、8月には平和祈念式典が行われ、

要人も参列してテレビでも中継されますので

原爆被害には全く影響を受けていない私たち現代人も

かつて24万人以上の方が亡くなり、現在も放射能による健康被害

苦しめられている方がいる事を認識していない方はいないでしょう。

 

ですが原爆投下の4年前、1941年の今日12月8日未明(現地時間では7日)

大日本帝国軍がハワイ・パールハーバーの軍事拠点を奇襲し、

米軍人、民間人あわせて2,402人の犠牲者をもたらした事をご存じでしょうか?

真珠湾攻撃 - Wikipedia

この事実を認識できていない方は残念ながらグローバル感覚が

欠落していると言わざるを得ません。

 

80年という節目を迎えてさすがに関連した報道が増えていますが、

例年では原爆被害関連の報道に比べて、真珠湾関連の報道が

あまりにも少ないことが以前から強く違和感を感じていました。

真珠湾攻撃がもたらした人的、物的、精神的打撃が引き金となって

一気に太平洋戦争が本格化し、原爆投下による終結に結び付いた事は

一点の疑いの余地もありません。

 

私たちは日本が犯したこの歴史的背景を義務教育でも習っている

はずなのですが、社会人になっても明確に認識できている方は

どれくらいいるのでしょうか。

 

同じ戦犯国であるドイツの方が、式典など事あるごとに要人が

「過去の反省を踏まえて」という言葉を繰り返し発しています。

兵器 訂正⇒戦略兵器 を開発、製造しないことはもちろん、

未だに旅客機も造らず、宇宙開発にも参画していません。

「二度と過去の過ちを繰り返さない」

ドイツの強い決意の表れと解釈することができます。

 

それに比べて日本は、一部の偏った見方もありますが、

「反省が足りない」と指摘を受けています。

「80年も昔の事を半世紀も後に生まれた私たちに責められても困る!」

と反論したい方も多いでしょう。

確かに戦死者を取り戻すことは出来ませんし、被害国への賠償、

補償も十分にしてきました。

 

ですが繰り返しになりますが、真珠湾で2,402人の犠牲者をもたらし、

太平洋戦争を引き起こした事実を、もし日本人の半数以上が認識さえ

出来ていなかったらどうでしょう?

私ももちろん戦後の生まれですが、これは日本人としてこの地に

生まれた以上、常に認識しておく責任があると思います。

かつて日本が侵攻した被害国から「反省が足りない」と責められるのは

まず第一に「歴史認識が足りない」という紛れもない根拠があるのです。

 

どの国にも目を背けたくなる「過去の過ち」があるでしょう。

現在は、いかなる共謀にも参画しない永世中立国となっているスイスも

かつて国民同士が対立し攻撃し合っていた過去の反省から生まれました。

スイスに限らずヨーロッパ全体も長い戦乱の時代から変革し、

「共存共栄なくして人類の未来はない」という認識に進化して来たのです。

 

戦犯国である日本とドイツは、諸外国に対してあまりにも残虐で

重大な被害をもたらしました。

現在も両国とも国連の常任理事国には認められていません。

核兵器も戦略兵器も保有していません。

世界の平和と安定を左右するのは常任理事国である中国、フランス、

ロシア、イギリス、アメリカであり、恐らく今後も日本とドイツが

認められることは無いでしょう。

国際連合 - Wikipedia

 

現在のドイツの国民性をみると、これらの歴史認識と覚悟の強さを汲み

取る事ができますが、日本は歴史教育も含めて十分と言えるでしょうか?

日本人特有の「都合の悪いことは知らないフリをする」になって

いないでしょうか?

日本が被った被害や戦後の功績ばかりを主張していないでしょうか?

 

今後もどれほど日本の科学、技術、経済が発展しようと、

どれほど勤勉に努力しようと世界をリードする主役にはけして成れません。

諸外国の踏み台となって経済支援、人道支援を続けるしかありません。

米軍の前線基地を支え続けるしかないのです。

 

これが戦犯国が受けるべき相応のペナルティであり、

これから戦争を起こそうとする国への抑止効果となっているからです。

「見せしめではないか?」と言われればその通りだと思います。

私たち日本人はこの重過ぎる「負の遺産」をこれからも背負いながら、

かつ諸外国とは誠実に付き合いながら、生きて行くしかないのです。

それが不公平だと感じるなら、日本国籍を捨てて海外へ移住するしか

ありません。

 

「リメンバー・パールハーバー」この言葉はけして過去の出来事ではなく

これから日本で生きて行こうとする全ての人が、80年という節目に

今一度、強く認識し直さなければなりません。

真珠湾を、日本の残虐さと罪の重大さをけして忘れないで下さい。

 

お読み頂き有難うございます。

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様々なシガラミを脱ぎ捨てて「眞子さん」へ 世界一幸せな「普通の奥さん」へ

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眞子さま 秋篠宮ご夫妻に見送られ宮邸を離れる(2021年10月26日) - YouTube

 

小室圭さんと、旧「眞子さま」とのこれまでの行きさつについて、

何度か記事を書きたくなる事もありましたが、

この度、無事ご成婚となりまして、初めて記事を書かせて頂きます。

ご結婚まことにおめでとうございます。

 

私がテレビで初めて小室圭さんのニュースを見た時の第一印象は

「礼節がありハキハキと応対ができる好青年」でした。

でも「母親の個人的な問題とは言え、金銭トラブルは厄介だな、

お相手が皇族だけに」とも思いました。

 

報道当初の時点から、恐らく400万円くらいのお金なら

どこかから用意してサッサと払って、順風満帆な結婚生活を

スタートする方法も、十分可能だったと思います。

秋篠宮ご夫妻にも、我が子の幸せを願う親だからこそ、

同じお気持ちもあったのではないかと思うのです。

 

ですが先日の小室圭さんが公表された28ページの文書では

「母の人格を守るためにも『借金』であったとは断じて認められない」

と明言。

「今時めずらしく、この人も相当頑固だな」と私は少々落胆して

しまいました。

秋篠宮ご夫妻もさらにご心配を深めた様子で、

私まで胸を締め付けられるような気持ちで見守っておりました。

 

昨日の結婚記者会見で、とても意外だったのは

アメリカに拠点を移すのは「眞子さんの強い意向」という点です。

てっきり圭さんの仕事の都合に合わせるためだと思っていました。

 

確かにここまで金銭問題が長引き、小室家に対する否定的な報道も

多い中で、民間人として平穏な生活を送れるはずもありませんね。

ちょっと考えれば至極当たり前、いたって合理的な判断をされたのです。

 

毎度ですが話が脱線してすみません。

私の好きな言葉に「金持ちケンカしない」があります。

お二人の真意をまったく理解しようとしないメディアとは

言い合っててもしょうがないのです。

金持ちに限らず、ケンカは限られた時間もエネルギーも

無駄に消費するだけです。

距離を置く、関わらないのが唯一最善の策です。

 

それにしてもですよ。

皇族であったとは言え眞子さんも、そして圭さんも私たち庶民も

感情を持った「人間」であることは同じです。

より良い生活のためとは言え、これまでの長い時間を

あえて離れ離れで暮らす方法を選択されたことが、

もし私だったら耐えられなかっただろうなと思うのです。

 

もちろん連絡は取り合っていたと思いますが、

眞子さんもさぞ心細かっただろうと思いますし、

圭さんの頑張りも本当にスゴイと思います。

私だったらこんなストレスの多い状況で法律の勉強なんて

3日も持たなかったでしょう(笑)

 

私たち日本人の「幸せの象徴」になるはずだったお二人は

もうすぐアメリカへ飛び立ってしまいます。

大胆不敵とか、生まれ育った皇室にあっさり背を向けるとか

厳しいご意見もあるでしょう。

そんな言わば日本固有の「シガラミ」も、お二人の勇気が

跳ね飛ばしてくれました。

 

当初、私たちが期待していた「プリンセスらしい絵に描いたような

万事整ったご結婚」とはなりませんでした。

ですがそもそも、お二人の意思に関係なく作り出された「偶像」に

何の意味があるのでしょうか?

 

愛する人と笑顔あふれる家庭を築く」

すべての人間にとってこれ以上、大切な事があるでしょうか。

いくつもの苦難や恐怖に耐えながら、

これまでお二人はたった一つの希望に向かって

正にベスト オブ ベストを尽くされたのです。

 

「真っ直ぐに考え、真っ直ぐに生きる」

こんなシンプルな事がとても難しい世の中になってしまいました。

それでもお互いを信じて強い意志を持ち続ければ不可能なことは無いと、

妹の佳子さまにも、そして私たちにも教えてくれました。

 

眞子さんが秋篠宮ご一家と最後のご挨拶をした時の

ご家族のいつくしみ深い表情を見て、

何よりもご家族の深い愛情が、こうしてまた次の世代へと

幸せを運んで行くことに気付かされました。

 

お読み頂き有難うございます。

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珍しく私の実体験をお話します 世界と比べても極めて自殺者が多い国

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photo 世界の絶景 https://sikabibkabegami.blogspot.com/2020/02/com.html

つい先日の事です。

仕事で移動中に、ある鉄道路線の陸橋の下の道路を通過した時、

警察車両数台と十数人の警察官、関係者が慌ただしく作業をしていました。

陸橋の下だけ水を撒いたように濡れていたので

「少し前に交通事故があったんだな」と私は直感しました。

 

その後まもなく、同じ路線の今度は踏切を渡ろうと思いましたが

遮断機がなかなか開きません。

すると駅から出て来たおじさんに突然、話しかけられました。

「さっき人身事故があって電車が止まっている、踏切は当分、開かないと

駅員が言っていた」

「本当?!?ありがとう」と親切なおじさんにお礼を言いました。

 

ネットで調べたら最初に通った正に陸橋の上で、線路への立ち入りにより

人身事故が発生していたのでした。

道路上の交通事故ではなく、線路から何かが落ちたので水で流した

という訳で、私はその上を通過したという事です。

ニュースでは良く見ますが、ここまで現場に直面したのは初めてです。

 

警察庁のHPで今年の自殺者数を調べてみました。

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jisatsu.html

今年の1~9月の日本国内の合計が15,895人です。

一時期は年に3万人以上で、それよりは減少傾向と言われますが

それでも平均すると、1日あたり50人以上、30分毎に1人以上の方が

自らの意思で人生を終わらせている計算になります。

 

皆さんも新ためて認識して頂きたいです。

私たちは世界と比べても極めて自殺者が多い国に生まれ、

今日も生活している、生き抜いているという事です。

 

人類は「科学」というパンドラの箱を開けてしまいました。

また「お金」という禁断の果実を手に入れてしまいました。

現代社会ではどちらも当たり前のように身の回りに存在していますが

良い面もあれば悪い面もあります。

影響力が大き過ぎて、環境や人間をも破壊してしまうのです。

 

社会が複雑になればなるほど、うまく波に乗って「勝者」になる人と、

波に乗れずに「敗者」になる人に分かれ、ますますその差は開く一方です。

勝者の中には「自分は運が良かった」という人もいれば

「努力しない人が敗者になるのは当然」という人もいます。

また生まれた時から不運な運命を背負わなければならない人もいます。

もしそれが野生動物だったら長くは生きられない事もあります。

 

ではなぜ、技術も経済も発展、成熟した先進国ほど

社会福祉や弱者救済制度も発展しているのでしょうか?

一見、非効率で矛盾した社会システムだと思いませんか?

答えは簡単です。

弱肉強食のような殺伐とした世界では人類の進歩はない事を

様々な歴史が証明しているからです。

 

実は似たような事象は現在も続いています。

国家の対立、民族の対立、宗教の対立です。

「やられたらやり返す」この負の連鎖は確実に人類の進歩を

原始時代へ逆戻りさせます。

縄張りを争う隣の部族とヤリで殺し合っていた時代と同じなのです。

 

それぞれの部族が家畜や作物を生産できるように進化すれば

争う必要もなくなりますが、いつ敵にやられるか分からない状況では

今日、生き延びる事だけでエネルギーを消費せざるを得ないのです。

 

栄華を極めた江戸文化もしかり、

争いが終わった時に人類は飛躍的に進歩してきたのです。

現在も、地球環境の行く末をあんじて世界が変革しようとしているのも

平和だから出来ることです。

もし世界戦争が始まったら「エコ戦車」を充電している場合ではないのです。

 

幸い日本は平和ですので、いきなりヤリで襲われることは

ありませんが、でも私たち日本人の生活は、気分的には原始時代と

似たようなものだと思いませんか??

ボ~~っと生きていたら誰かに叱られるくらいならまだマシで、

一瞬で敗者のどん底へ転げ落ちる危険性と緊張感におびえながら

暮らしているのが私たち日本人の実態ではないでしょうか?

 

民間同士ではどうしても厳しい競争と利益の奪い合いから

ストレスが絶えません。

もしそれがなくなったら資本主義ではなく共産国になってしまいます。

だからこそ私たちは政治に「争いのない社会の実現」を

期待してしまうのですが、貧富の差と、若年世代や私たち庶民の

生活不安、ストレスは逆に増す一方です。

 

うかうかしていたら、気付かれない程度に税引き額がジリジリと

増えている事に、サラリーマンの皆さんお気付きですか??

まるで、なんとか税金をクスね取ってやろうという政府のやり方と、

あの手この手で1円でも税金を払いたくない国民と、その「泥沼戦」を

利用できるお蔭で高収入を得ている税理士、会計士、などなど。。

私たち日本人は一体、何と戦っているのやら、

ただ平穏に暮らしたいだけなのに、一体、何を頑張ればいいのか。

 

限りなく問題を複雑化して、こんな難解な国だから将来の夢も希望も見失い、

疲れ果て、自殺者が多いのも当然の結果なのです。

政府も支持率に影響するバツの悪い話はけして声を大にして公表しません。

こんな生きにくい国にしてしまったのは「国」そのものであり、

有権者である私たち日本人の心の底にある卑劣な精神そのものです。

 

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これが急速に普及すればガソリンエンジンも水素カーも存在価値がなくなる!日立がEV用インホイールモーターを開発

【新開発】日立が軽量インホイールモーターを発表!【電気自動車】

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私が長年、今か今かと待っていたニュースですが、

近い将来、皆さんのお役にも立つ技術かも知れませんよ!

インホイールモーターは、従来の動力に加えて補助的な使用は

ごく一部にはありますが、エンジンを無くしてメイン動力としての

市販車での普及率はまだ0%です。

 

これから日立のような最大手や、ローコストかつ大量生産能力のある

中国のメーカーが本腰を入れ始めれば、私たち庶民にも手が届く

普及技術になる日もけして遠くありません。

 

インホイールモーターの何がそんなに優れているのかと言うと、

EVを「ダイレクトドライブ」化できるからです。

これまでも、ハイブリッドや日産の e-POWER やEVなどが

普及していることでエネルギー効率は向上していますが、

そのほとんどが、一つのモーターからトランスミッションや、

プロペラシャフトや、ファイナルギアや、ディファレンシャルギアや、

ドライブシャフトを介して動力をタイヤへ伝達していました。

 

どなたでも簡単に想像できると思いますが、これだけ複雑な機構と

多くの部品を動かすには、それだけでも多くのエネルギー損失=機械損失=

フリクションロスが生じて、エネルギーを捨てていたのと同じです。

ダイレクトドライブは、モーターが、同軸上のタイヤを直接駆動するので

中間マージンをいっさい取られません。

 

しかもこのメリットは加速時だけではありません。

減速時は逆にモーターが発電機となって運動エネルギーを電力に帰化しますが

回生ブレーキ)これも全く同様に低損失になります。

 

話はそれてしまいますが「ドローン」もダイレクト化によって

一気に普及しました。

昔、ニッカドバッテリーだった時代はモーターでラジコンが空を飛ぶなんて

まったく考えられませんでした。

 

小型軽量なリチウムイオンになってようやく浮き上がりましたが、

それでもすぐにバッテリーを消耗してしまいました。

一つのモーターの出力をギヤかベルトで減速して一つの大きなプロペラを

回していました。

 

その後、小型の複数のモーターで小型のプロペラをダイレクトに

回す方式が主流になると、比較にならないほど高性能になりました。

ビュンビュンと自在に飛び回り、プロによるドローンレースもあります。

重い荷物を積んで何Kmも飛び続けることもできます。

各モーターの出力をICで最適に制御可能になった技術も寄与しました。

 

EV用インホイールモーターも、マルチモーター、IC制御、

ダイレクトドライブという点でドローンと同じです。

動力伝達系のエネルギーロスがなくなり、振動、騒音も減って快適、

故障も減ります。

加速性能も上がり、電費も上がり、航続距離も伸びます。

バッテリーも小型化できるので車体が軽量でローコスト、室内も広く、

すべて良いことずくめ!と両手を上げたくなりますが短所もあります。

 

主な点ではバネ下重量の増加です。

車にはサスペンションがあって、路面の凹凸に応じてタイヤが上下することで

車体の揺れを低減していますが、その上下動する部分が重くなると、

路面に対する追従性が悪くなって、乗り心地や燃費やグリップ性能まで

悪化してしまいます。

 

これについては実は簡単な解決方法もあります。

タイヤの厚みを増やせばいいのです。

要人を乗せるリムジンは、路面の小さな凹凸をタップリ厚みのあるタイヤが

吸収してくれるので、室内は振動や騒音の少ない快適な空間になります。

 

最近はタイヤが扁平し過ぎた車をよく見かけますが、

高速でのコーナリングの安定性は多少はあるかも知れませんが、

適度以上の扁平は勘違いによるものでデメリットを増やしているだけです。

というか、ファッション的な流行りに乗せられているだけですよ。

 

今回、日立が発表したインホイールモーターは

大幅な軽量化に成功したことを最大の特徴として解説されています。

とにもかくにも、この技術が普及し始めれば、将来は100%採用の

可能性も十分ありえますので、各メーカーも資本を集中投資するだけの

価値も大いにあります。

 

世界中で開発競争が激化すれば、さらなる軽量化、動力性能、電費の向上、

大量生産によるコストダウンはもはや時間の問題です。

 

さて、ここであなたに質問です。

世界中でインホイールモーターのEVが普及し始めた時に、

CO2を排出するガソリンエンジン車を買いますか?

大きな事故に巻き込まれたら大爆発するかも知れない水素発電の

車を買いますか?

私だったら絶対にどちらも買いません。

もはや選択の余地はないと思います。

 

もしインホイールモーターのEVが300万円以下で販売されたら

また記事を書きたいと思います。

その時は朗報として!

 

お読み頂き有難うございます。

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CO2をガンガン排出しながらも温暖化問題の研究者を手厚く支援する国 真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞

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photo 丸岡ジョーさん https://www.photo-ac.com/profile/1405627

世界最高の栄誉ある舞台で、日本人はすっかり常連になりましたね。

同じ日本人として、これほど誇らしく幸せなことはありません。

 

実は私が細々とですが投資を副業としていることもあって

日頃いちばん見ているニュースは経済、産業関連なんですが、

このブログではいつの間にか環境問題の方がだんぜん記事を書いている

ことに最近、気付きました(笑)

 

環境問題でも最も緊急度が高い、CO2排出と地球温暖化の因果関係を

真鍋さんが科学理論を用いて証明した第一人者だったんですね。

世界はようやくCO2削減に向けて一致団結しようという気運が高まってきました。

真鍋さんはまさに「世界を変えた人」ですね。

 

旅行好きな方にはあまり朗報ではないかも知れませんよ。

飛行機であちこち飛び回ることが、大量のガソリンを撒き散らしながら

高級スポーツカーを乗り回す富裕層と同じく、

冷ややかな目で見られる時代がもうそこまで来ていますから。

これからは優雅な列車で国内旅行がもっと流行るかも知れませんね。

 

さてタイトルにも書きましたが、一つ奇妙に思えたことがありました。

真鍋さんは、日本とは比べ物にならない潤沢な研究費と最先端の設備を頼りに

プリンストン大学へ拠点を移されましたが、

アメリカと言えば、未だに低効率な石炭を燃やしまくっている中国に次いで

自らシェールオイルを掘り出してガンガン燃やしている国でもあります。

 

それ以前からも、そもそも中東にちょこちょこ干渉し始めたのも

石油の利権を安定的に得るためでした。

世界の平和を守るために駐留していたのではなく、

石油を中東から輸入する必要がなくなったので、そそくさと退散です。

 

石油が産業を産み、ビジネスを産み、資本を産み、軍事力を産み、

まさに「グレートアメリカ」の根幹そのものだったのです。

前任のトランプ大統領も「化石燃料の使用が地球温暖化を加速しているなんて

でっち上げだ」と言ってパリ協定を脱退したほどです。

バイデン大統領が復帰してくれたので良かったですが。

 

真鍋さんの研究は、そんな石油大国を真っ向から非難する内容だったはずです。

それでも研究に没頭できるだけの十分な好待遇で迎えられたということは、

アメリカ国民の最も根源的な権利「自由」がもたらした恩恵なのでしょうか。

時として自由が行き過ぎて銃犯罪や紛争が多いことも事実なのですが。

 

最近では中国も負けじと優秀な研究者の招致に力を入れているようですが、

もしその研究テーマが「共産主義独裁政権周辺諸国へ与える悪影響と

安全保障上の脅威」だったらどうでしょう?

研究費どころか命さえ危険にさらす片道切符にならなければいいですが。

 

近年、環境対策で最も成果を上げているのはヨーロッパですが、

何十年も前から石油大国だった時代にアメリカはすでに、CO2削減の時代を

迎える「種」を取り込み、手厚く育成していたということになります。

どこよりも早くガソリンエンジンの廃止とEV化への指針を示したのも

アメリカ政府でした。

 

「結果論だよ」というご批判も聞こえてきそうですが、

地球と人類の未来を左右する最も重大な問題に早くから声をあげ、

世界を180度変革へ導いた真鍋さんの研究は、

「自由」がもたらした恩恵と認めざるを得ません。

 

「それでも地球は回っている」と堂々と言える研究者ファーストな環境が

不可欠だったのです。

それこそが「ノーベル賞」が創設された意義ですから。

研究者が政府やスポンサーの顔色に忖度しているようでは、いづれ世界は

一部の権力者による強欲と暴力の底なし沼に沈んでいくでしょう。

 

それにしても日本国内の研究者の環境はかなりの改善が必要ですね。

すぐに商売に結び付きそうな研究は支援するけどそれ以外には金を出さない。

世界が協力して地球と人類の未来を考えようという時代に

日本は未だに戦後の貧乏人根性丸出しです。

日本人が海外で活躍すればするほど「やっぱり日本に居てもダメなんだな」

と確信を深めるばかりですね。

 

真鍋さん、この度は受賞ほんとうにおめでとうございます。

一庶民である私も、温暖化を防ぐ方法をもっと考えてみようと思いました。

 

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ソーラー発電は温暖化防止につながらない!拡充しても将来的には全て使えなくなる!

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photo「ソーラーパネルが並ぶ太陽光発電所」https://publicdomainq.net/

今年もまた、日本列島は大雨による大規模な災害に襲われています。

これまでは広島、九州、千葉など局所的な被害が多かったのですが、

今年はこの数日間だけでほとんど全国に被害が出ています。

 

以前にも記事を書きましたが「数十年に一度」や「経験した事のない」

という表現がこうも頻繁に使われると、

もちろん早めの避難と安全意識を促すためではありますが、

逆に英知を誇る人類がこの危機にまったく対抗できていない事への

言い訳にも聞こえてしまいますね。

 

日本に限らず世界中で多くの問題が生まれ、一向に減少の気運に

ならないのは、一部の学者や専門家と称する方が主張する方法論が

十分な検証もされないまま、政治家や多くの人に

鵜呑み、妄信されているのでしょうか?

 

かく言う私は学者でもなんでもありませんので

今日は極めてシンプルなお話だけしたいと思います。

小学生でもすぐに理解できます。

 

地球上で起こっているあらゆる自然現象はすべて太陽から受ける

エネルギーが源と言われています。

地殻プレートの移動、火山、海流、気流、雨、雷、生物の

誕生と進化などなどです。

 

もし地球が、この太陽エネルギーを受け続けるだけだと

いずれ灼熱になって私たちも絶滅してしまいますが、

太陽光を宇宙空間へ反射したり赤外線を放射することで

つい200年ほど前まで一定の温度を保ってくれていました。

 

この自然の絶妙なバランスシステムが無かったら

私たち人類も生まれていないでしょうね。

私も微生物かせいぜい原始生物だったかも知れません。

 

急速に知恵を備えた人類が化石燃料を掘り起こして

燃やしたことでCO2が増加し、これは赤外線エネルギーを

地球外に放出する際の妨げになってしまいます。

例えると、真夏なのにぶ厚い冬布団をどんどん着重ねている

ようなもので、これが問題の温室効果です。

 

ですのでまず第一に優先すべき事は化石燃料の使用をやめる事です。

まだまだ課題は多いですが、水力、風力、ソーラー、原子力発電への

置き換えをひとまずは急がないといけません。

幸いこの運動は多くの国で理解、共有されるようになってきました。

 

ですが、もう一つの大きな課題があるのに研究者の興味を

そそらないのか、議論を目にしたことがありません!

地表では太陽からの光エネルギーの多くを反射することでバランスが

保たれているという事実を、もっと多くの研究者に認識して頂きたいのです。

真っ暗な宇宙空間で、地球はひときわ明るく光り輝いている惑星なのです。

 

CO2排出量をどれだけ低減できたとしても、この反射率を下げてしまう

要因を放置していたら、無駄な努力になってしまうのです。

もし人類が陸地上をアスファルトやコンクリートで覆い尽くして

しまったら、当然ですが反射率が下がって太陽エネルギーをどんどん

吸収し続けて、いずれ現在のCO2問題より深刻になるかも知れません。

ですがこれは「ヒートアイランド現象」として既に議論されています。

屋上緑化、都市緑化などの対策も増えてきています。

 

ではソーラーパネルが地表にどんどん増え続けたらどうなるでしょう?

アスファルトやコンクリートは概ねグレーですが、

ソーラーパネルはほぼ真っ黒ですよね、それもそのはずです。

太陽光から少しでも効率よくエネルギーを取り出すために

長年、改良されてきた結果なのです。

黒色が最もエネルギーの反射が少なく吸収率が高いということです。

 

小学校の時に虫メガネで光を集めて紙を焦がす実験をしましたよね?

黒い紙の方が温度が早く上がります。

 

現在はCO2削減が優先ですからソーラー発電への置き換えも有効ですが、

問題はその先にあります。

ソーラー発電による電力がどんなに高効率で利用されたとしても

最終的には熱エネルギーとなって消化されるのです。

つまり太陽エネルギーをほとんど反射せずに地球上に蓄積し続ける

ということなのです!

 

ですので大規模なソーラー発電所は、温暖化防止ではなく

化石燃料と同様「温暖化加速要因」となりますので

いつかは使用を止めるしかないのです。

それが何十年も先の事だとしても、緑地を伐採してソーラーパネル

設置するなんて本末転倒、地球環境をますます悪化しているのです。

電力を売って目先のわずかな利益を得るためだけにです。

 

もし関係者の方がこの記事を読んでくれたら私はぜひ言いたいです。

近い将来、使えなくなるソーラー発電所は、

もういっそう開発を止めませんか?

人類が知恵を出し合って、次こそ本当にサステイナブルと言える

方法をもう一度、考え直して頂けないでしょうか?

 

ここからはご参考情報になりますが、

地球上でもっとも光エネルギーの反射率が高いのは雲や

南極や北極のような氷の白色部分です。

宇宙から見てもひときわ明るく見えます。

温暖化で氷がどんどん溶け出すと、海面上昇だけではなく

反射率の低下によってますます温暖化が加速するのです。

 

その次に反射率が高いのは植物の緑色です。

これはちょっと意外だったんですよね。

植物は太陽エネルギーを利用して光合成によって生育しますが

同時に多くのエネルギーを反射することで、地球全体の高温化を

防いでいたんですね、なんと良くできたメカニズムなんでしょう。

自然には驚かされることばかりです。

 

その次がサバンナのような植物が少ない陸地、砂漠のような砂地です。

衛星写真を見るとサハラ砂漠やオーストラリアの中央部は

赤々としていかにも暑そうに見えますね。

ですが赤い光を反射しているということは青色よりも波長が長いので

海よりも熱エネルギーの反射率は高いということです。

 

最後が海や湖です、これもちょっと意外ですね。

水は光が透過しやすいので見た目ほど反射率は高くありませんが、

地球の表面をタップリの水が覆っているお蔭で

バッファーのような働きをして寒暖差を安定させてくれています。

これも自然環境には欠かすことのできない大切な要素です。

 

以上のように地球はエネルギーを反射したり放射したり蓄えたり、

奇跡的なバランスシステムによって安定を保っているのです。

ひたすらエネルギーを吸収し続ける真っ黒な物体なんて

自然界にはめったにありません。

 

ソーラー発電所がますます拡大し続けたら近い将来、

自然のバランスを破壊し、CO2排出問題を超えて

いづれは使えなくなってしまう事に

早く皆さんが気付いて頂けたら幸いです。

 

お読み頂き有難うございます。

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