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縮小衰退して行く社会や企業の中で必ず起こる悲劇の連鎖 安倍元首相銃撃事件

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これまで、政府や要人の言動や不祥事について度々、否定的な意見を

このブログにも書いてきましたが、今回「言論」とはまったく次元の異なる

強硬凶悪な手段によって、言論の舞台に立つ権利さえ永遠に奪われる結果と

なってしまいました。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

またこれまで「海外で起きた事はいつ日本で起きてもおかしくない」

「日本の安全神話はすでに崩壊している」と毎日のように肝に銘じていた

つもりでいましたが、今回の事件があまりにも唐突で、あまりにもショックで

この困難な社会についてもう一度、一から考え直さなければならないと

強く感じました。

 

歴代一位となった長期政権ですから数え切れないほどの激しい論戦や

党内外との対立があったことも当然です。

時にはスキャンダラスな要因によって不信を生んだことも否定できません。

それでも困難極まりないこの日本社会に立ち向かい、けん引し続けた

成果と実績は、差し引いても余りある稀有な功績者として日本の歴史から

消えることはないでしょう。

 

「政治家」という職業が、常に対立と不信を生むことを必然として、

それでも恐れずに最前線に身を置き続けなければならない「命がけの職業」

であることを、私たちは今一度、認識し直すべきではないでしょうか。

不毛なバッシングによって一歩たりとも踏み止まっている暇などないのです。

 

今後どんなに要人警護や防犯技術が向上したとしても、刃物、銃器、爆発物

といった凶器を廃絶することは不可能でしょう。

入手方法や密造技術も同等かそれ以上に巧妙化しているからです。

 

縮小衰退して行く私たちの暮らす日本社会では、今後も想像もできない

ほどの不安、ストレス、悲劇に襲われる可能性があります。

小さな市町村単位でも、民間企業内でも同じです。

今、平穏な暮らしを送っている皆さんにも「変化」の時が来るかも知れません。

 

私のイメージはこうです。

先に行くほどテーパー状に道幅が狭められた出口に向かって

100個ほどの生玉子を押し出そうとする時、その中の殻の弱い玉子は

三方からの圧力によって割れ、崩壊します。

一つだけではありません。

一つ目が割れた衝撃によってさらに次に弱い玉子が割れ、終わりなく

ストレスと崩壊の連鎖が続くのです。

 

近い将来、子供も大人も高齢者も、夢も希望も持てなくなる

この日本社会で、これから私たちは何を目指し、

どっちへ足を向けて歩んで行けば良いのでしょうか。

社会の正常化と日本の再発展に向けて、せめてどこに行けば前向きな

話し合いが出来るのかさえ、政治家にも分からなくなっているのが現状です。