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珍しく私の実体験をお話します 世界と比べても極めて自殺者が多い国

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photo 世界の絶景 https://sikabibkabegami.blogspot.com/2020/02/com.html

つい先日の事です。

仕事で移動中に、ある鉄道路線の陸橋の下の道路を通過した時、

警察車両数台と十数人の警察官、関係者が慌ただしく作業をしていました。

陸橋の下だけ水を撒いたように濡れていたので

「少し前に交通事故があったんだな」と私は直感しました。

 

その後まもなく、同じ路線の今度は踏切を渡ろうと思いましたが

遮断機がなかなか開きません。

すると駅から出て来たおじさんに突然、話しかけられました。

「さっき人身事故があって電車が止まっている、踏切は当分、開かないと

駅員が言っていた」

「本当?!?ありがとう」と親切なおじさんにお礼を言いました。

 

ネットで調べたら最初に通った正に陸橋の上で、線路への立ち入りにより

人身事故が発生していたのでした。

道路上の交通事故ではなく、線路から何かが落ちたので水で流した

という訳で、私はその上を通過したという事です。

ニュースでは良く見ますが、ここまで現場に直面したのは初めてです。

 

警察庁のHPで今年の自殺者数を調べてみました。

https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/jisatsu.html

今年の1~9月の日本国内の合計が15,895人です。

一時期は年に3万人以上で、それよりは減少傾向と言われますが

それでも平均すると、1日あたり50人以上、30分毎に1人以上の方が

自らの意思で人生を終わらせている計算になります。

 

皆さんも新ためて認識して頂きたいです。

私たちは世界と比べても極めて自殺者が多い国に生まれ、

今日も生活している、生き抜いているという事です。

 

人類は「科学」というパンドラの箱を開けてしまいました。

また「お金」という禁断の果実を手に入れてしまいました。

現代社会ではどちらも当たり前のように身の回りに存在していますが

良い面もあれば悪い面もあります。

影響力が大き過ぎて、環境や人間をも破壊してしまうのです。

 

社会が複雑になればなるほど、うまく波に乗って「勝者」になる人と、

波に乗れずに「敗者」になる人に分かれ、ますますその差は開く一方です。

勝者の中には「自分は運が良かった」という人もいれば

「努力しない人が敗者になるのは当然」という人もいます。

また生まれた時から不運な運命を背負わなければならない人もいます。

もしそれが野生動物だったら長くは生きられない事もあります。

 

ではなぜ、技術も経済も発展、成熟した先進国ほど

社会福祉や弱者救済制度も発展しているのでしょうか?

一見、非効率で矛盾した社会システムだと思いませんか?

答えは簡単です。

弱肉強食のような殺伐とした世界では人類の進歩はない事を

様々な歴史が証明しているからです。

 

実は似たような事象は現在も続いています。

国家の対立、民族の対立、宗教の対立です。

「やられたらやり返す」この負の連鎖は確実に人類の進歩を

原始時代へ逆戻りさせます。

縄張りを争う隣の部族とヤリで殺し合っていた時代と同じなのです。

 

それぞれの部族が家畜や作物を生産できるように進化すれば

争う必要もなくなりますが、いつ敵にやられるか分からない状況では

今日、生き延びる事だけでエネルギーを消費せざるを得ないのです。

 

栄華を極めた江戸文化もしかり、

争いが終わった時に人類は飛躍的に進歩してきたのです。

現在も、地球環境の行く末をあんじて世界が変革しようとしているのも

平和だから出来ることです。

もし世界戦争が始まったら「エコ戦車」を充電している場合ではないのです。

 

幸い日本は平和ですので、いきなりヤリで襲われることは

ありませんが、でも私たち日本人の生活は、気分的には原始時代と

似たようなものだと思いませんか??

ボ~~っと生きていたら誰かに叱られるくらいならまだマシで、

一瞬で敗者のどん底へ転げ落ちる危険性と緊張感におびえながら

暮らしているのが私たち日本人の実態ではないでしょうか?

 

民間同士ではどうしても厳しい競争と利益の奪い合いから

ストレスが絶えません。

もしそれがなくなったら資本主義ではなく共産国になってしまいます。

だからこそ私たちは政治に「争いのない社会の実現」を

期待してしまうのですが、貧富の差と、若年世代や私たち庶民の

生活不安、ストレスは逆に増す一方です。

 

うかうかしていたら、気付かれない程度に税引き額がジリジリと

増えている事に、サラリーマンの皆さんお気付きですか??

まるで、なんとか税金をクスね取ってやろうという政府のやり方と、

あの手この手で1円でも税金を払いたくない国民と、その「泥沼戦」を

利用できるお蔭で高収入を得ている税理士、会計士、などなど。。

私たち日本人は一体、何と戦っているのやら、

ただ平穏に暮らしたいだけなのに、一体、何を頑張ればいいのか。

 

限りなく問題を複雑化して、こんな難解な国だから将来の夢も希望も見失い、

疲れ果て、自殺者が多いのも当然の結果なのです。

政府も支持率に影響するバツの悪い話はけして声を大にして公表しません。

こんな生きにくい国にしてしまったのは「国」そのものであり、

有権者である私たち日本人の心の底にある卑劣な精神そのものです。

 

お読み頂き有難うございます。

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