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これが急速に普及すればガソリンエンジンも水素カーも存在価値がなくなる!日立がEV用インホイールモーターを開発

【新開発】日立が軽量インホイールモーターを発表!【電気自動車】

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私が長年、今か今かと待っていたニュースですが、

近い将来、皆さんのお役にも立つ技術かも知れませんよ!

インホイールモーターは、従来の動力に加えて補助的な使用は

ごく一部にはありますが、エンジンを無くしてメイン動力としての

市販車での普及率はまだ0%です。

 

これから日立のような最大手や、ローコストかつ大量生産能力のある

中国のメーカーが本腰を入れ始めれば、私たち庶民にも手が届く

普及技術になる日もけして遠くありません。

 

インホイールモーターの何がそんなに優れているのかと言うと、

EVを「ダイレクトドライブ」化できるからです。

これまでも、ハイブリッドや日産の e-POWER やEVなどが

普及していることでエネルギー効率は向上していますが、

そのほとんどが、一つのモーターからトランスミッションや、

プロペラシャフトや、ファイナルギアや、ディファレンシャルギアや、

ドライブシャフトを介して動力をタイヤへ伝達していました。

 

どなたでも簡単に想像できると思いますが、これだけ複雑な機構と

多くの部品を動かすには、それだけでも多くのエネルギー損失=機械損失=

フリクションロスが生じて、エネルギーを捨てていたのと同じです。

ダイレクトドライブは、モーターが、同軸上のタイヤを直接駆動するので

中間マージンをいっさい取られません。

 

しかもこのメリットは加速時だけではありません。

減速時は逆にモーターが発電機となって運動エネルギーを電力に帰化しますが

回生ブレーキ)これも全く同様に低損失になります。

 

話はそれてしまいますが「ドローン」もダイレクト化によって

一気に普及しました。

昔、ニッカドバッテリーだった時代はモーターでラジコンが空を飛ぶなんて

まったく考えられませんでした。

 

小型軽量なリチウムイオンになってようやく浮き上がりましたが、

それでもすぐにバッテリーを消耗してしまいました。

一つのモーターの出力をギヤかベルトで減速して一つの大きなプロペラを

回していました。

 

その後、小型の複数のモーターで小型のプロペラをダイレクトに

回す方式が主流になると、比較にならないほど高性能になりました。

ビュンビュンと自在に飛び回り、プロによるドローンレースもあります。

重い荷物を積んで何Kmも飛び続けることもできます。

各モーターの出力をICで最適に制御可能になった技術も寄与しました。

 

EV用インホイールモーターも、マルチモーター、IC制御、

ダイレクトドライブという点でドローンと同じです。

動力伝達系のエネルギーロスがなくなり、振動、騒音も減って快適、

故障も減ります。

加速性能も上がり、電費も上がり、航続距離も伸びます。

バッテリーも小型化できるので車体が軽量でローコスト、室内も広く、

すべて良いことずくめ!と両手を上げたくなりますが短所もあります。

 

主な点ではバネ下重量の増加です。

車にはサスペンションがあって、路面の凹凸に応じてタイヤが上下することで

車体の揺れを低減していますが、その上下動する部分が重くなると、

路面に対する追従性が悪くなって、乗り心地や燃費やグリップ性能まで

悪化してしまいます。

 

これについては実は簡単な解決方法もあります。

タイヤの厚みを増やせばいいのです。

要人を乗せるリムジンは、路面の小さな凹凸をタップリ厚みのあるタイヤが

吸収してくれるので、室内は振動や騒音の少ない快適な空間になります。

 

最近はタイヤが扁平し過ぎた車をよく見かけますが、

高速でのコーナリングの安定性は多少はあるかも知れませんが、

適度以上の扁平は勘違いによるものでデメリットを増やしているだけです。

というか、ファッション的な流行りに乗せられているだけですよ。

 

今回、日立が発表したインホイールモーターは

大幅な軽量化に成功したことを最大の特徴として解説されています。

とにもかくにも、この技術が普及し始めれば、将来は100%採用の

可能性も十分ありえますので、各メーカーも資本を集中投資するだけの

価値も大いにあります。

 

世界中で開発競争が激化すれば、さらなる軽量化、動力性能、電費の向上、

大量生産によるコストダウンはもはや時間の問題です。

 

さて、ここであなたに質問です。

世界中でインホイールモーターのEVが普及し始めた時に、

CO2を排出するガソリンエンジン車を買いますか?

大きな事故に巻き込まれたら大爆発するかも知れない水素発電の

車を買いますか?

私だったら絶対にどちらも買いません。

もはや選択の余地はないと思います。

 

もしインホイールモーターのEVが300万円以下で販売されたら

また記事を書きたいと思います。

その時は朗報として!

 

お読み頂き有難うございます。

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