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「リメンバー・パールハーバー」私たち日本人こそけして忘れないで下さい 真珠湾攻撃から80年

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photo 撃破された戦艦アリゾナ https://www.youtube.com/watch?v=8sxzcXP2O8c

毎年恒例となっていますが、8月には平和祈念式典が行われ、

要人も参列してテレビでも中継されますので

原爆被害には全く影響を受けていない私たち現代人も

かつて24万人以上の方が亡くなり、現在も放射能による健康被害

苦しめられている方がいる事を認識していない方はいないでしょう。

 

ですが原爆投下の4年前、1941年の今日12月8日未明(現地時間では7日)

大日本帝国軍がハワイ・パールハーバーの軍事拠点を奇襲し、

米軍人、民間人あわせて2,402人の犠牲者をもたらした事をご存じでしょうか?

真珠湾攻撃 - Wikipedia

この事実を認識できていない方は残念ながらグローバル感覚が

欠落していると言わざるを得ません。

 

80年という節目を迎えてさすがに関連した報道が増えていますが、

例年では原爆被害関連の報道に比べて、真珠湾関連の報道が

あまりにも少ないことが以前から強く違和感を感じていました。

真珠湾攻撃がもたらした人的、物的、精神的打撃が引き金となって

一気に太平洋戦争が本格化し、原爆投下による終結に結び付いた事は

一点の疑いの余地もありません。

 

私たちは日本が犯したこの歴史的背景を義務教育でも習っている

はずなのですが、社会人になっても明確に認識できている方は

どれくらいいるのでしょうか。

 

同じ戦犯国であるドイツの方が、式典など事あるごとに要人が

「過去の反省を踏まえて」という言葉を繰り返し発しています。

兵器 訂正⇒戦略兵器 を開発、製造しないことはもちろん、

未だに旅客機も造らず、宇宙開発にも参画していません。

「二度と過去の過ちを繰り返さない」

ドイツの強い決意の表れと解釈することができます。

 

それに比べて日本は、一部の偏った見方もありますが、

「反省が足りない」と指摘を受けています。

「80年も昔の事を半世紀も後に生まれた私たちに責められても困る!」

と反論したい方も多いでしょう。

確かに戦死者を取り戻すことは出来ませんし、被害国への賠償、

補償も十分にしてきました。

 

ですが繰り返しになりますが、真珠湾で2,402人の犠牲者をもたらし、

太平洋戦争を引き起こした事実を、もし日本人の半数以上が認識さえ

出来ていなかったらどうでしょう?

私ももちろん戦後の生まれですが、これは日本人としてこの地に

生まれた以上、常に認識しておく責任があると思います。

かつて日本が侵攻した被害国から「反省が足りない」と責められるのは

まず第一に「歴史認識が足りない」という紛れもない根拠があるのです。

 

どの国にも目を背けたくなる「過去の過ち」があるでしょう。

現在は、いかなる共謀にも参画しない永世中立国となっているスイスも

かつて国民同士が対立し攻撃し合っていた過去の反省から生まれました。

スイスに限らずヨーロッパ全体も長い戦乱の時代から変革し、

「共存共栄なくして人類の未来はない」という認識に進化して来たのです。

 

戦犯国である日本とドイツは、諸外国に対してあまりにも残虐で

重大な被害をもたらしました。

現在も両国とも国連の常任理事国には認められていません。

核兵器も戦略兵器も保有していません。

世界の平和と安定を左右するのは常任理事国である中国、フランス、

ロシア、イギリス、アメリカであり、恐らく今後も日本とドイツが

認められることは無いでしょう。

国際連合 - Wikipedia

 

現在のドイツの国民性をみると、これらの歴史認識と覚悟の強さを汲み

取る事ができますが、日本は歴史教育も含めて十分と言えるでしょうか?

日本人特有の「都合の悪いことは知らないフリをする」になって

いないでしょうか?

日本が被った被害や戦後の功績ばかりを主張していないでしょうか?

 

今後もどれほど日本の科学、技術、経済が発展しようと、

どれほど勤勉に努力しようと世界をリードする主役にはけして成れません。

諸外国の踏み台となって経済支援、人道支援を続けるしかありません。

米軍の前線基地を支え続けるしかないのです。

 

これが戦犯国が受けるべき相応のペナルティであり、

これから戦争を起こそうとする国への抑止効果となっているからです。

「見せしめではないか?」と言われればその通りだと思います。

私たち日本人はこの重過ぎる「負の遺産」をこれからも背負いながら、

かつ諸外国とは誠実に付き合いながら、生きて行くしかないのです。

それが不公平だと感じるなら、日本国籍を捨てて海外へ移住するしか

ありません。

 

「リメンバー・パールハーバー」この言葉はけして過去の出来事ではなく

これから日本で生きて行こうとする全ての人が、80年という節目に

今一度、強く認識し直さなければなりません。

真珠湾を、日本の残虐さと罪の重大さをけして忘れないで下さい。

 

お読み頂き有難うございます。

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