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ソーラー発電は温暖化防止につながらない!拡充しても将来的には全て使えなくなる!

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photo「ソーラーパネルが並ぶ太陽光発電所」https://publicdomainq.net/

今年もまた、日本列島は大雨による大規模な災害に襲われています。

これまでは広島、九州、千葉など局所的な被害が多かったのですが、

今年はこの数日間だけでほとんど全国に被害が出ています。

 

以前にも記事を書きましたが「数十年に一度」や「経験した事のない」

という表現がこうも頻繁に使われると、

もちろん早めの避難と安全意識を促すためではありますが、

逆に英知を誇る人類がこの危機にまったく対抗できていない事への

言い訳にも聞こえてしまいますね。

 

日本に限らず世界中で多くの問題が生まれ、一向に減少の気運に

ならないのは、一部の学者や専門家と称する方が主張する方法論が

十分な検証もされないまま、政治家や多くの人に

鵜呑み、妄信されているのでしょうか?

 

かく言う私は学者でもなんでもありませんので

今日は極めてシンプルなお話だけしたいと思います。

小学生でもすぐに理解できます。

 

地球上で起こっているあらゆる自然現象はすべて太陽から受ける

エネルギーが源と言われています。

地殻プレートの移動、火山、海流、気流、雨、雷、生物の

誕生と進化などなどです。

 

もし地球が、この太陽エネルギーを受け続けるだけだと

いずれ灼熱になって私たちも絶滅してしまいますが、

太陽光を宇宙空間へ反射したり赤外線を放射することで

つい200年ほど前まで一定の温度を保ってくれていました。

 

この自然の絶妙なバランスシステムが無かったら

私たち人類も生まれていないでしょうね。

私も微生物かせいぜい原始生物だったかも知れません。

 

急速に知恵を備えた人類が化石燃料を掘り起こして

燃やしたことでCO2が増加し、これは赤外線エネルギーを

地球外に放出する際の妨げになってしまいます。

例えると、真夏なのにぶ厚い冬布団をどんどん着重ねている

ようなもので、これが問題の温室効果です。

 

ですのでまず第一に優先すべき事は化石燃料の使用をやめる事です。

まだまだ課題は多いですが、水力、風力、ソーラー、原子力発電への

置き換えをひとまずは急がないといけません。

幸いこの運動は多くの国で理解、共有されるようになってきました。

 

ですが、もう一つの大きな課題があるのに研究者の興味を

そそらないのか、議論を目にしたことがありません!

地表では太陽からの光エネルギーの多くを反射することでバランスが

保たれているという事実を、もっと多くの研究者に認識して頂きたいのです。

真っ暗な宇宙空間で、地球はひときわ明るく光り輝いている惑星なのです。

 

CO2排出量をどれだけ低減できたとしても、この反射率を下げてしまう

要因を放置していたら、無駄な努力になってしまうのです。

もし人類が陸地上をアスファルトやコンクリートで覆い尽くして

しまったら、当然ですが反射率が下がって太陽エネルギーをどんどん

吸収し続けて、いずれ現在のCO2問題より深刻になるかも知れません。

ですがこれは「ヒートアイランド現象」として既に議論されています。

屋上緑化、都市緑化などの対策も増えてきています。

 

ではソーラーパネルが地表にどんどん増え続けたらどうなるでしょう?

アスファルトやコンクリートは概ねグレーですが、

ソーラーパネルはほぼ真っ黒ですよね、それもそのはずです。

太陽光から少しでも効率よくエネルギーを取り出すために

長年、改良されてきた結果なのです。

黒色が最もエネルギーの反射が少なく吸収率が高いということです。

 

小学校の時に虫メガネで光を集めて紙を焦がす実験をしましたよね?

黒い紙の方が温度が早く上がります。

 

現在はCO2削減が優先ですからソーラー発電への置き換えも有効ですが、

問題はその先にあります。

ソーラー発電による電力がどんなに高効率で利用されたとしても

最終的には熱エネルギーとなって消化されるのです。

つまり太陽エネルギーをほとんど反射せずに地球上に蓄積し続ける

ということなのです!

 

ですので大規模なソーラー発電所は、温暖化防止ではなく

化石燃料と同様「温暖化加速要因」となりますので

いつかは使用を止めるしかないのです。

それが何十年も先の事だとしても、緑地を伐採してソーラーパネル

設置するなんて本末転倒、地球環境をますます悪化しているのです。

電力を売って目先のわずかな利益を得るためだけにです。

 

もし関係者の方がこの記事を読んでくれたら私はぜひ言いたいです。

近い将来、使えなくなるソーラー発電所は、

もういっそう開発を止めませんか?

人類が知恵を出し合って、次こそ本当にサステイナブルと言える

方法をもう一度、考え直して頂けないでしょうか?

 

ここからはご参考情報になりますが、

地球上でもっとも光エネルギーの反射率が高いのは雲や

南極や北極のような氷の白色部分です。

宇宙から見てもひときわ明るく見えます。

温暖化で氷がどんどん溶け出すと、海面上昇だけではなく

反射率の低下によってますます温暖化が加速するのです。

 

その次に反射率が高いのは植物の緑色です。

これはちょっと意外だったんですよね。

植物は太陽エネルギーを利用して光合成によって生育しますが

同時に多くのエネルギーを反射することで、地球全体の高温化を

防いでいたんですね、なんと良くできたメカニズムなんでしょう。

自然には驚かされることばかりです。

 

その次がサバンナのような植物が少ない陸地、砂漠のような砂地です。

衛星写真を見るとサハラ砂漠やオーストラリアの中央部は

赤々としていかにも暑そうに見えますね。

ですが赤い光を反射しているということは青色よりも波長が長いので

海よりも熱エネルギーの反射率は高いということです。

 

最後が海や湖です、これもちょっと意外ですね。

水は光が透過しやすいので見た目ほど反射率は高くありませんが、

地球の表面をタップリの水が覆っているお蔭で

バッファーのような働きをして寒暖差を安定させてくれています。

これも自然環境には欠かすことのできない大切な要素です。

 

以上のように地球はエネルギーを反射したり放射したり蓄えたり、

奇跡的なバランスシステムによって安定を保っているのです。

ひたすらエネルギーを吸収し続ける真っ黒な物体なんて

自然界にはめったにありません。

 

ソーラー発電所がますます拡大し続けたら近い将来、

自然のバランスを破壊し、CO2排出問題を超えて

いづれは使えなくなってしまう事に

早く皆さんが気付いて頂けたら幸いです。

 

お読み頂き有難うございます。

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