「少子化問題に全力で取り組む」でも幼い命を守れない日本？川崎登戸殺傷事件
photo つるたまさん https://www.pakutaso.com/TSURUTAMA.html
まれにみる最悪な悲劇、事件がまた起きてしまいました。
知り合いに被害者、関係者はいませんが
同じ日本人として、これ以上悔しい、痛恨の事件があるでしょうか。
犠牲になられたお二人のご冥福を、心よりお祈りいたします。
来年はオリンピックもあり、すでに多くの外国人観光客が来日していますが
「なぜ日本に来たのか」を聞くと、もっとも多いのが
「安全」という回答らしいです。
確かに銃や薬物の規制も厳しいせいか、
諸外国に比べて凶悪事件やテロが少ない印象がありますね。
しかしです。
今回の事件のような常軌を逸脱した犯人にとっては
凶器は簡単に手に入ります。
包丁は通販でも買えるし、３Dプリンタで樹脂製の拳銃も作れる
という話もありました。
話を広げすぎかもしれませんが、ちょっと操作を誤っただけで
ごく普通の自動車さえ凶器になってしまいます。
やはり自動運転化は避けられない時代になったようですね。
包丁やナイフについても、そうそう買い替える必要ってあるでしょうか？
もっと厳しく販売制限されても良い気がします。
ロシアで開発されてソチ五輪でも活躍した「DEFENDER-X」という
監視システムがあります。
＜参考記事＞
進化する監視カメラ、犯罪者の“オーラ”を検知：日経ビジネス電子版
日本でも急ピッチで実用化に向けて、開発が進んでいるようです。
小学校の校長も「見守り、警備を強化する」と言っていますが、
上に書いたような、規制、監視、警備などで
本当に凶悪事件を防ぐことができるでしょうか？
私は恐らく無理だと思います。
想像もつかない方法で網をかいくぐって来るでしょう。
もう一つの社会的側面、背景として「強いストレス」があると思います。
特に、被害者とまったく関係のない無差別犯の場合、
誰にほこ先を向ければいいのか分からないストレスがいくつも蓄積した結果、
正常な判断力も失い犯行に及んだケースが、非常に多いように感じるのです。
犯罪を正当化する理由にはまったくなりませんが
現代の日本が「ストレス社会」であることは間違いありません。
ますます悪化する人口集中、通勤時間帯の満員列車、渋滞、
フレックスタイムって、もう死語になったんでしょうか。
いづれもかなり昔から言われていた慢性的な問題ですが
改善に向かっているとは思えませんよね？
凶悪犯罪のいずれの要因にしても、今度こそ本気で抜本的な
改革をしなければならない時ではないでしょうか？
いくら「犯人が悪い」とか「戦争反対」とか
綺麗事を言っていても何の抑止力にもならない、ということに
そろそろ目を覚まして欲しいのです。
現に、凶悪犯罪や戦争は、ずっと繰り返し起きているのです。
そもそも、中高生ならまだしも、小さな小学生が
自宅から離れた私立の学校に通学する必要って、本当にあるのでしょうか？
６才児本人がそれを強く希望したとは思えませんよね？
ほとんどは大人の都合で、大人の都合のために作られたシステムです。
今後、警備を強化すれば安全だと本気で思っている人いるのでしょうか？
諸外国の小学校事情に詳しいわけではありませんが、
もしかするとこれこそ「安全神話日本」「平和ボケ日本」の
象徴ではないでしょうか。
このような世の中の何らかの「歪み」や「シワ寄せ」によって
もっともリスクを負わされるのは
決まってなんの抵抗力も選択権もない「弱者」です。
何十年も昔、多くの少年が「日本の未来のため」といって
強制的に戦場へ送られ亡くなりました。
その頃やっていた事と、本質的にはなんら変わっていないのです。
先日も、父親による残酷極まりない虐待によって女の子が亡くなりました。
児童相談所も対応しましたが「ほとんどの職員が他の業務からの移動のため
専門家がいない」とのコメント。
ひじょうに辛らつ過ぎる表現で申し訳ないのですが、つまり
「子供たちの命の最後の砦がアマチュアレベルに託されている」
というのが現状なのです。
「私が責任を持って子供たちの命を守る」と言える人がいないって
恐ろしい状況だと皆さんは思いませんか？？
世界中から「プロ」を招いてでも一刻も早く、改善すべきと思います。
日本政府は「少子化問題に全力で取り組む」と声を大にしていますが
このままでは、その大切な子供の命さえ守れない、日本死ね
と言われる日も遠くないでしょう。
野党の皆さんにもお願いです。
もういがみ合ってる場合ではないのです。
問題が増える一方のこの日本で、本当に実行力のある人を切望しています。
皆さんからもぜひご意見をお寄せください。
