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台風の直後でも会社に向かおうとする典型的な日本人の大行列! これでも本当に先進国なの?

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photo 海上自衛隊「南極のペンギン群」 https://instagrammernews.com/hashtag/instajmsdf

首都圏を直撃した台風15号は、すでに報道のとおり

想像を絶する強風と、犠牲者を含む甚大な被害をもたらしました。

逆に言えば東京、神奈川、千葉などの首都圏が、いかにこれまで

災害からのがれ、危機感のない「ゆるい」環境であったか、

私たち現代日本人に知らしめてくれたのです。

 

さて、タイトルにも書きましたが今日の本題はその後です。

 

政府から鉄道各社への要請で去年から「計画運休」を実施

過剰な混乱や2次災害を防ぐためにもたいへん有効な施策ですよね。

先日の台風15号では概ね各社が8時頃から復旧との告知が

事前にされていました。

実際には各所での被害の大小と復旧作業の進捗は様々で、

平常運転まで復旧できたのは午後すぎという所もありました。

ですが、これが人知の及ばない自然災害ですから当然のことです。

 

ところが各鉄道会社にとって見れば

「いち早く復旧できた会社が危機管理と対応能力に優れた会社だ」

とか「こうゆう時こそ他社に先を越されてはダメだ」的な

奇妙な競争心を芽生えさせる結果になった、

というと考えすぎでしょうか?

政府にそんな意図は全くないことは百も承知だけに

残念な気がしてなりません。

 

私も含めて利用者の立場から言えば

動かないなら動かないでいいのです!

ほかの方法を考えるだけです。

自然災害によって電車が止まって今日は会社に行けなかった、

それで誰に怒られることがありましょうか!

それよりも大慌てで復旧作業中に事故が起きたりケガ人でも出たら?

私たち日本人は一体何と戦っているのやら!昔もありましたけど。

 

ちょっと話が脱線しますが、安全面から言えば

特急列車のスピード競争もホドホドにしておいて欲しいのです。

100人以上の命が一瞬で奪われた列車事故を覚えていますか?

何度も繰り返すことになりますよ。

 

それにしても日本の鉄道会社の災害復旧の早さは

信じられない神業ですよね!

平常時の正確かつ安全な運行といい、初めて東京を訪れた外国人が

「ミラクル!」と声を上げるのも納得です。

 

「8時に復旧するなら普通に出勤できるだろう」的な発想?

これも良案の「計画運休」が裏目に出た悪い事例を作ってしまいましたね。 

「普通に出勤できるなら、社員に特に連絡メールを送る必要もないな」

と考えた企業も多いのではないでしょうか。

 

「ウソでしょ!出勤するの?」とすでに意気消沈した企業戦士たちが

まだ復旧していない鉄道の駅に一気に押し寄せ、

案の定、猛暑の中、長蛇の列で数時間待ち。

「この時間を無駄にせず資格の勉強をしよう!」とか思っても

この状況で頭に入るわけないでしょ!

 

「計画運休」はまだまだ課題が多いということがNHKの記事にもあります。

<参考記事>

「計画運休」で難しさ浮き彫り…予定時間の運転再開 | NHKニュース

 

 今後、大いに改善の余地があるとしてもですよ、私が言いたいのは

これが本当に先進国のはずの日本人がやることなんでしょうか?

前にも書きましたが日本人って本当にいろんな意味で「会社命」ですよね。

次の災害時には改善される? 私にはそうは思えないんですよね。

 

海外の先進国の人たちがこの大行列を見たらなんて言うでしょう。

「オーマイゴー」ですか?

どなたか街角インタビューをして頂けないでしょうか。

 

「一億総活躍社会」でしたっけ?

少なくともこの大行列にいる数時間は、失望と暑さとストレスに

耐えるのみで、何一つ活躍なんてできませんから!