出来事と話題

日々のニュース、出来事からいろいろと考えてみましょう

予想をはるかに超える被害に遭われた千葉の皆さん、ノン気な記事を書いて済みませんでした!

f:id:anmor1:20190919141706j:plain

photo 例年観光客でにぎわう千葉の紅葉 http://maruchiba.jp/index.html

先日の台風15号によって、まさかここまでの被害に

なっているとはまったく想像もできていませんでした。

9/10に書いた記事では被害のことはサラッと流して

その後に会社へ向かう大行列について述べさせて頂きました。

また、これまで首都圏が大きな災害からのがれてきたために

危機感がない、とも書きましたが

危機感がなかったのは正に私の方でした!

 

大行列が先進国らしくないなんて、災害に遭われて

今日も不自由な生活を強いられている多くの方々にとっては

取るに足らない本当にノン気な記事、話題でした。

申し訳ありませんでした。

 

 それにしても千葉県の被害は深刻です。

現時点でも約4万5000戸が停電、6000棟以上の住宅が損壊、

水道も、ガスも、通信も、道路さえ全面復旧にはほど遠く、

ボランティアや支援物資もまだまだ行き届かない状況です。

 

今回だけではありませんが、九州でも東北でも

被災者への支援のあり方が多くの議論になりました。

たくさんのボランティア志願者や支援物資の寄付が

寄せられても、本当に必要としている人へ行き渡らない

という問題です。

 

電気、水道、ガスが絶たれている通常でも厳しい環境に

被災者に加えて多くの物資や人員が集まることによって

さらにそれらを仕分けたり配給したり、人員を整理、統括したり、

増えた人員分までも食事やトイレの生活環境を用意するなど

悪循環がエンドレスに膨らんでいるのです。

 

そこで提案ですが、いつもインフラの絶たれた災害現場に

支援が集まるよりも、周辺(今回なら東京、神奈川、茨城など)の

インフラが正常に機能している地域の公民館などの施設へ

被災者を移動、受け入れて頂けたら、一時的な生活環境としては

はるかに安心ではないでしょうか。

ボランティア活動一つにしても生活インフラが整った

環境の方がだんぜん効率も上がります。

同時に被災現場も混乱なく救助、復旧作業に専念できると思います。

 

何も被災者全員を受け入れて下さい、という話ではありません。

主に高齢者、乳幼児とその保護者、負傷者などです。

体力のある男性は現場でガレキの撤去、運搬などを、

屋内の片付けや清掃でしたら女性でも可能と思います。

 

肝心なことは、ある程度の災害が発生したら、被災者の移動、

受け入れが必要かを政府や自治体が「瞬時に」判断、指揮することです。

日本で非常に多いのは「まず被害の詳細を確認中」とかいって

対応が後手ゴテになり、遅すぎて結局役に立たなかった、

というケースです。

 

3年前の2016年、熊本県大分県が激しい震災を受けた時、

さんふらわあ」(大型フェリー/定員700名以上/商船三井)が

定期運航をキャンセルして避難場所として提供したい、

という提案があったのです。

「すばらしいアイデアだ!フェリーなら今後は近隣諸国も助けられる!」

と私は感動したのですが、熊本県が「入港の可否について検討する」

と言ったきり結局、実現できなかったのです。

 

とても残念ですし、今回も千葉南部から動くこともできない

方たちを、船を使って救出できないでしょうか?

小型のフェリーでも、逆に作業車両や人員、物資を

搬入することも出来ます。

もういちど政府も含めて前向きに協議して頂けないでしょうか?

 

就任直後ですがこの際、小泉環境相が災害時の指揮官を

やってもらえないでしょうか?

非常に意欲がありフットワークも俊敏、期待が持てますよね。

 

話を戻しますが、あとは被災者を受け入れる施設側に

コスト負担が生じる問題が残ります。

「そんなに言うならお前の自宅で受け入れてやれよ!」

って言われそうですが、残念ながらそんなスペースも

経済的な余裕もありません。

 

結局そこなんですよね、「受け入れ制度」が普及しないのは。

「いつでもどうぞ!」って言える余裕のある地方自治体も

けして多くはないでしょう。

災害はいつどこで発生するかわかりません。

自治体同士が「困ったときはお互い様」と考えて頂けると

いいのですが、そんな生ぬるい問題でもないですよね。

 

企業が所有する建物を一時的に提供頂くだけでも

助かる人は少なくないと思います。

テレビCMに何億円も払っている企業でしたら

今回のような災害支援に協力頂いた方が

企業イメージの向上にきっと繋がると思いますよ。

 

最近、急激に増えている「民泊」施設も有効ですよね。

後で政府から利用料金を補填してあげても

大した支出ではないと思いますよ。

どうせ赤字国なんですから、こんなに多くの方が

困っている時こそ国債を有効に使うべきです。

仮設住宅を建てたりその用地を整備するのに何億円も

使うよりずっと早いです、即日対応ですから。

 

被災者の方々が不自由な生活を強いられているニュースが

いつまで続くのか、災害が起きるたびに毎回のことでは

ありますが、悶々とした気持ちになってしまいます。

ほんとうに何とかできないものでしょうか?