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今すぐ撤回を!「原発事故を起こして汚染水を海にタレ流す日本には行きたくありません」政府が海洋放出を決定

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photo https://www.olympicchannel.com/ja/ 池江璃花子:東京オリンピック2020で「池江無双」の再現なるか

福島原発事故後、タンクに溜まり続けていた汚染水ですが、

その最終処分方法について議論が続けられてきましたが、

ついに海洋放出という方法で決定したと、政府が発表しました。

 

海洋放出自体は驚くような話ではありません。

事故直後からその可能性が提言されていましたし、

人体への安全性についてもある程度の裏付けが確認されています。

でも何より他に有効な方法も皆無、そもそも選択肢はなかったのです。

 

漁業組合にとっては寝耳に水、当然ですが猛反発です。

放射能による実害よりもはるかに大きい風評被害と10年間戦い続けて

ようやく漁業をもう一度立て直せる気運が見え始めたところでした。

その全てが一瞬で吹き飛ばされると言っても過言ではありません。

「いつかは」と想定されていたとは言え。 

 

 では今回の発表で最大の問題点とは何でしょう。

それはタイミングです。

海洋放出が決定しても、タンクから海岸までの配管を造らないと

いけないし、約2年後からの開始になるそうです。

それなら、どんな議論の末に「このタイミング」での発表に至ったのか、

最悪の失策と言わざるを得ないでしょう。

 

まさかですが、日本はもうすぐ3か月後にオリンピックを

開催することを忘れているんじゃないですよね?

観客は大幅に減ってしまいそうですが、せめて海外選手や関係者を

笑顔で「おもてなし」するんじゃなかったのでしょうか?

 

原発事故を起こして汚染水を海にタレ流すなんて許せない、

そんな日本にはもう行きたくない」と非難の声も少なくないでしょう。

開会式をボイコットする選手も出てくるかもしれません。

そんなギスギスした開会式をいったい誰が望んでいるのでしょうか?

 

今大会は、人類がウイルスとの戦いに勝利した記念すべき祝典になる

という話も上がっていました。

つい先日も、白血病と戦い奇跡の復活を果たした池江璃花子選手が

日本中に勇気と感動を与えてくれました。

 

残り3か月で感染力を増した変異種とどこまで戦えるかは

分かりませんが、間違いなくオリンピック開催への気運の高まりは

誰もが感じていたはずでした。

 

それを無神経きわまりない日本政府が、菅政権がブチ壊してくれました。

海洋放出が止むを得ない選択だとしても、なぜ発表を

オリンピック後にできなかったのでしょうか?

 

これまでも政治家による様々な失言や不祥事があり

その度に上昇気運に水を差してくれましたが、

今回の発表については、これほどまでに失望感、絶望感を

感じたことはありません。