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2度目のグランドスラムチャンピオン!でも本当の大坂なおみが初めて覚醒した日 全米オープンテニス優勝

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graphic 「翼」 https://www.wallpaperbetter.com/ja

大坂なおみ選手がまたやってくれました!!

テニスに限らずですが、日本の選手や代表チームが

トップステージで見られる事が本当に多くなりましたよね。

堂々と「スポーツ大国」と言っても良いと思いますね。

 

なおみ選手は、その強さは元より

人間味あふれるキャラクターがよく注目されます。

おと年も初の全米優勝と世界ランキング1位を同時に

もぎ取った時、決勝戦で声を荒げてストレスを爆発

させたセレナ・ウイリアムズ選手に対し試合後、

「あなたと同じコートに立つことをずっと夢見てきた、

素晴らしいゲームをありがとう」

と打ち明け、場内の緊迫した空気を一掃させた。

 

この時には発言はなかったけど、彼女と同じ黒人の

選手が、圧倒的な強さで活躍していることに対する

強いリスペクトがあったのではないかと、今回の

大会でのなおみ選手を見て私は確信を持ちました。

 

これは想像に過ぎませんが、彼女は幼少のころから肌色や

容姿に対する差別を受けて、少なからず傷ついていた。

テニスに出会い打ち込むことで少しづつ

「負けない心」を育てていった。

きっとセレナだってそうじゃないの?

もしかしたらなおみの何倍も…。

 

各メディアでも報じられている今回の優勝に繋がった

要因としては、チームの再構成による特にフィジカル面、

フットワークの強化があります。

これまで彼女がストレスに感じていた

「決めきれない自分」と「追いきれない自分」、

つまり攻守の両面を真正面から問題解決に

取り組めた結果でしょう。

チームが結束してベストパフォーマンスの

状態にあると言えますね。

 

フィジカルが向上すればメンタルの安定にも繋がります。

そして特に見逃せないのが彼氏の存在です。

 

ひじょうに下品な表現で申し訳ありませんが、

昔から「あげまん」とか「あげちん」また

「さげまん」「さげちん」という言葉があります。

心の隙間を埋めて仕事などのパフォーマンスを

向上させてくれるパートナーのことを「上げ」と言い、

エネルギーや注意力を吸い取ってパフォーマンスを

低下させるパートナーを「下げ」と言います。

 

今大会中のなおみ選手は、時おりイライラすることは

あってもそこからの立ち直りの早さ、反撃に転じる

スピードがこれまでとまったく違っている事が分かります。

明らかにメンタル面が安定度を増していることを示しています。

試合中に、観客席の彼氏に送った笑顔を見れば、

なおみ選手にとって彼氏がどれくらい大きな

存在なのかが分かりますね。

 

そして今大会で彼女の強さを私が一番、感じたのは

警官の過剰な取り締まりによって犠牲になった

7人への思いでした。

「そこが一番?」と疑問に思った人もいると思いますが

これまでも彼女の動向に注目していた私も

今回ほど強く激しくメッセージ(人種差別問題に対する

抗議)を表した姿を見たことがないからです。

みなさんはありますか?

 

以前は「私の精神年齢は3才くらい、一つ試合に

勝ったので4才になりました」とか言ってたんですよ!

彼女らしいナチュラルキャラだなと思っていました。

それが最近のSNSでは「もうシャイでいることは

辞めた、時間の無駄だから」と。

これが同一人物かと疑いたくなる変貌ぶりです!

 

世界ランキング1位と2度のグランドスラム

制した彼女にとって、これからの目標って何でしょう。

チャンピオンであり続けることでしょうか?

私は違うと思います。

 

恵まれない境遇の人々に勇気を与えること、

人種差別問題と真正面から向き合い、戦うこと、

どんなに非難されても、他の誰よりも

黒人である自分がやるべきではないか。

 

自分の名誉のためでもお金のためでもない、

彼氏を思い、チームを思い、世界中の誰かを想い

生涯、生きて行く。

それが本当の大坂なおみが内に秘めていた

最大の強さの源だったのかも知れません。